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スマホの登場によって我々の角膜は傷ついていた!?10年前から急増する「角膜上皮障害」の実態

2019.12.02

初代iPhoneが登場したのは、2007年6月のこと。そこから12年。今では誰もがiPhoneをはじめとしたスマートフォンを手にするようになっている。

この10年余りで、スマホは飛躍的に便利になった。1日の中で、あの小さい画面を見つめている時間も増えた気がする。では、この10年余りで、私たちの「目」にはどのような変化が生じているのだろうか?

ライオン株式会社においてこのほど、眼科専門医101名を対象にした「角膜上皮障害」の診療実態について調査が実施された。

「角膜上皮障害」とは、ドライアイやアレルギーなどの様々な原因から角膜が傷つき、発症する角膜の病気のこと。

調査の結果、6割以上(63.4%)の眼科医が「角膜上皮障害を伴うドライアイ患者」が、スマホが普及し始めた10年前に比べて増えていると認識していることが分かった。

また近年は、乾き(ドライアイ)の症状だけではなく、目そのものに傷がついてしまうほど、多くの人が目を酷使していることが示唆された。

眼科医の6割以上が、10年前に比べて角膜上皮障害を伴うドライアイ患者が増えていると回答

ドライアイや角膜上皮の状態を普段から診察している眼科医101名を対象に、「角膜上皮障害を伴うドライアイの患者さんは、10 年前に比べて増えているという印象はあるか」と尋ねる調査が行われたところ、合計63.4%が「増えている」と回答(図1)。

多くの眼科医が、角膜上皮障害を伴うドライアイ患者が増えていると実感していた。

図1.角膜上皮障害を伴うドライアイの患者さんは、 10年前に比べて増えているという印象はあるか 。 (SA、n=101)

「角膜上皮障害を伴うドライアイ患者は10年前に比べて3割以上増えている」と約4割が回答。

「角膜上皮障害を伴うドライアイの患者は増えている」と回答した眼科医に対し、「10年前に比べどのくらい患者が増えているか」と尋ねる調査が行われたところ、「2割くらい」と答えた眼科医が43.8%と最も多く、「3割以上」と答えた眼科医も4割(40.7%)を超えた(図2)。

このことから、眼科医が、角膜に傷がついてしまっている患者が10年前に比べて大きく増えていると実感していることがわかった。近年、目は乾くだけに留まらず、傷つくほど酷使されているようだ。

図2.角膜上皮障害を伴うドライアイに関して、具体的に10年前に比べてどのくらいの割合で増えている印象か。(角膜上皮障害を伴うドライアイが増えていると回答した 眼科専門医64名が対象、SA、n=64)

女性は年代に関わらず、男性よりも角膜上皮障害を伴うドライアイ患者が増加

「角膜上皮障害を伴うドライアイの患者は増えている」と回答した眼科医に対し、「どの年代で増えている印象があるか」と尋ねる調査が行われたところ、全年代において、女性の「角膜上皮障害を伴うドライアイ患者」が男性よりも増加している印象を持っていることが明らかとなった(図3)。

女性は、一般に加齢に伴う女性ホルモンの減少などが原因でドライアイになりやすい傾向にある。しかし、今回の調査では 20代女性の患者増加の印象が顕著であることから、女性ホルモンの影響以外の原因がある可能性が考えられる。

本調査の監修者である、東邦大学医療センター大森病院眼科教授の堀裕一先生によると、長時間のVDT(Visual Display Terminals)作業やカラーコンタクト、目のマイボーム腺(上下のまぶたの内側にある、目に油分を供給する腺)を埋めるようなアイメイク、まつ毛の生え際に負担がかかりやすいまつ毛エクステンションの普及などが原因として考えられる。

図3.角膜上皮障害を伴うドライアイに関して、具体的にどの年代で増えている印象があるか。
(角膜上皮障害を伴うドライアイが増えていると回答した眼科専門医64名が対象、MA、n=64)

約7割が「角膜上皮障害を伴うドライアイ患者増加とスマホの普及は関係している」と指摘

近年、パソコン(PC)やスマートフォン等の VDT 作業時間がどの世代においても増加している。中でもスマートフォンは PCと比較して、画面との距離が近いことから、目への影響も大きいと言われている。

そこで、「角膜上皮障害を伴うドライアイが増えている理由として、スマホが普及してきたことは関係があると思うか」と尋ねる調査が行われたところ、約7割(71.9%)が「関係ある」と回答した(図4)。

図4.角膜上皮障害を伴うドライアイが増えている理由として、スマホが普及してきたことは関係があると思うか。
(角膜上皮障害を伴うドライアイが増えていると回答した64名が対象、SA、n=64)

東邦大学医療センター大森病院眼科教授 堀裕一先生のコメント

角膜はレンズとしてモノを見る重要な役割と、異物が入ってこないようにバリアする役割を果たす重要な部分です。

今回の調査では、その角膜上皮に障害があるドライアイ患者が 10年前に比べて増加していることが明らかとなりました。

増加している背景としては、PC・スマートフォンの利用時間が増えたことで、瞬きが減少してドライアイが進み、角膜に傷がつきやすくなっていることが原因として考えられます。

以前は仕事の合間の休憩時間に目を休めることが出来ていましたが、近年では休憩時間にもスマートフォンを使用する人が多い為、目を休める時間が減っている傾向にあると思われます。

また、若い世代の女性の角膜上皮障害が増加していることも明らかとなりました。

これは、ここ10年でコンタクトレンズを安易に購入できるようになったことや、レンズが大きい為比較的ドライアイになりやすいカラーコンタクト、まつ毛エクステンションの流行が背景にあるでしょう。角膜を守るためには日頃から、角膜のケアを意識することが重要です。

【監修者プロフィール】

東邦大学医療センター大森病院眼科 教授 堀 裕一先生

1995年大阪大学医学部卒業、大阪大学医学部眼科学教室入局。2001年米国ハーバード大スケペンス眼研究所研究員。06 年大阪大学医学部眼科助手(助教)、09年東邦大学医療センター佐倉病院眼科講師、11年東邦大学医療センター佐倉病院眼科准教授、14年東邦大学医療センター大森病院眼科教授。現在に至る。

※ライオン・スマホ時代の角膜上皮障害実態調査より

【調査概要】
・期間: 2019年9月25日(水)~9月30日(月)
・方法: インターネット調査
・対象: 以下のいずれかに該当する眼科専門医 101名
(1)ドライアイ研究会所属 (2)フルオレセインスコア検査(生体染色検査)※2を診療で実施している
※2 角膜の状態を判断するための検査
・監修: 東邦大学医療センター大森病院眼科教授 堀裕一先生

出典元:ライオン株式会社

構成/こじへい

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