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台風や増税の影響で街角景気は大幅に低下しても先行きDIは上昇、景気回復が期待されるワケ

2019.12.01

「街角景気」は大幅低下も先行きは回復期待

内閣府が毎月実施している「景気ウォッチャー調査」。別名「街角景気」とも呼ばれ、タクシー運転手や小売店、メーカー、輸送業、広告代理店など、地域の景気動向に敏感な立場にある約2,000人を対象とした調査のことだ。

10月の「街角景気」では、足元の景況感を示す現状判断指数(DI)は、増税前の駆け込み需要の反動や台風による影響から大きく低下した。一方、先行き判断DIは上昇し、景気回復が期待されている。

そんな街角景気に関連したマーケットレポートがこのほど、三井住友DSアセットマネジメントより公表されたので、紹介していきたい。

現状判断DIは前月比▲10.0ポイントの36.7と大きく低下

2019年10月の「街角景気」によると、現状判断DI(季節調整値)は前月比▲10.0ポイントの36.7。今回は消費増税後初の調査だが、低下幅は前回14年の増税時(同▲15.7ポイント)より小幅だったが、水準は前回(38.4)より低下した。

項目別でも全項目が低下し、特に家計動向関連の低下が目立った。消費増税に伴う駆け込み需要の反動に加え、台風19号等による影響がみられた。

先行き判断DIは前月比+6.8ポイントの43.7と、4カ月ぶりに上昇。項目別では、家計動向関連、企業動向関連が上昇しており、前回増税時よりも早い回復の動きがみられることや、復旧工事の増加などが判断理由としてあげられた。一方で、人材紹介業の求人数減少が懸念されるなど、雇用関連は低下していた。

現状コメントは「節約」、「台風」が大幅増

街角の声をより客観的に分析する、当社独自のテキストマイニングによる分析手法(*)によると、ウォッチャーの現状判断に関するコメントにおける単語の使用数は、「不安」、「悪い」などのネガティブな単語がポジティブな単語を2カ月ぶりに上回った。また、「節約」、「台風」が大幅に増加していた。

先行き判断については、ネガティブな単語がポジティブな単語を4カ月連続で上回ったが、その差は縮小。「節約」や「不安」にかかわる用語が大幅に減少した一方で、「貿易摩擦」にかかわる用語は高水準を維持した。

(*)テキスト(文書)をコンピュータで探索する技術の総称。典型的な例として、テキストにおける単語の使用頻度を測定し、テキストの特徴を統計的に分析・可視化することで、背後にある有益な情報を探ることができる。

弱い“回復”の動き長期化を懸念も、先行きは回復を期待

内閣府は「街角景気」について、「このところ回復に弱い動きがみられる」との表現を据え置いた。先行きについては「海外情勢等に対する懸念がみられる」との見方を維持する一方で、「持ち直しへの期待がみられる」との表現を追加した。

10月の「街角景気」は大幅に悪化し、軽減税率などの増税対策があったことを考慮すると弱い印象と言えそうだ。先行きには回復への期待がみられるが、増税後の景況感がどのくらいで回復するのか、または不確実性の高まりなどから回復の弱い動きが長期化するのか、今後の動向が注目される。

出典元:三井住友DSアセットマネジメント株式会社

構成/こじへい

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