
ストレス社会に生きる日本人。中でも、通勤中に遭遇する交通機関の混雑は最大級の心理的負担の一つではないだろうか。では、こうした日々の通勤状況は、仕事にどんな影響を与えているのだろうか。
そこでこのほど、総合旅行プラットフォーム「エアトリ」による「通勤時のストレス」についてアンケートが実施されたので、紹介していきたい。なお本調査は、20代~70代の働く男女775名を対象にしている。
通勤時の電車やバスの混み具合、ストレスを感じる境界線は「周囲の人と体が触れ合う」
電車やバスで通勤している人を対象に、混み具合を尋ねる調査が行われたところ、通勤時にストレスを「とても感じる」「少し感じる」人の割合がそれぞれ「感じない」を上回ったのは「周囲の人と少し体が触れ合う」(かなり感じる:27.9%、少し感じる:28.5%、感じない:4.1%)だった。電車やバスで体が触れ合うくらいの混み具合が、ストレスを感じやすくなる境界線のようだ。
通勤時間、30分未満だとストレスを感じない
通勤時間を尋ねる調査が行われたところ、通勤時にストレスを感じない人の7割以上が「30分未満(かなり感じる:14.3%、少し感じる:34.0%、感じない:75.7%)」と回答した。通勤時間が30分を超えるとストレスを感じるようになってくるようだ。
残業時間は通勤中のストレスも影響?
月の平均残業時間を尋ねる調査が行われたところ、各ストレス度合いで「5時間未満(かなり感じる:35.4%、少し感じる:42.8%、感じない:58.4%)」と回答する人が最も多かった。
中でも通勤時にストレスを感じない人は約6割で、少し感じるという人とは15.7ポイント、かなり感じるという人とは23.0ポイントもの差が開く結果に。通勤時のストレスは残業時間に影響しているのかもしれない。
通勤ストレスを感じない7割が人間関係に満足
職場での人間関係について尋ねる調査が行われたところ、「満足」と回答した人が最も多かったのは通勤時にストレスを感じない人(30.4%)で、かなり感じる・少し感じる人の倍以上の割合となった。「やや満足」を含めるとストレスを感じない人の満足度は6割以上となった。
一方で、通勤時にストレスを感じる人は感じない人よりも人間関係に不満を抱える人が多く、ストレスをかなり感じている人の1割以上が「不満(かなり感じる:10.6%、少し感じる:7.2%、感じない:5.1%)」を選択した。
仕事に対する満足度、通勤ストレスを感じない人は「満足」、感じる人は「不満」が多い
仕事に対する満足度について尋ねる調査が行われたところ、通勤時ストレスを感じない人の過半数が「満足」もしくは「やや満足」と回答した。
通勤時ストレスを感じている人は感じない人よりも満足度は低く、かなりストレスを感じている人の1割以上が「不満(かなり感じる:11.8%、少し感じる:6.6%、感じない:3.7%)」と回答した。
通勤中にストレスを感じないために何か対策を取っているか?
通勤中にストレスを感じない為に何か対策を取っているか尋ねる調査が行われたところ、ストレスを感じていない人の7割以上が「対策していない(かなり感じる:47.8%、少し感じる:52.2%、感じない:75.3%)」と答えた。
■調査概要
調査タイトル :「通勤中のストレス」に関するアンケート調査
調査対象 :20代~70代の働く男女775名
調査期間 :2019年9月24日~9月27日
調査方法 :インターネット調査
調査主体 :株式会社エアトリ
出典元:株式会社エアトリ
構成/こじへい
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