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人間はロボットから罵詈雑言を言い放たれても傷つくものなのか?

2019.12.01

 NBAなどの試合中に対戦相手に向かって吐きつける雑言のことを英語ではトラッシュトーク(trash talk)という。スポーツマンシップに反していると良く思わない人々も当然多く、悪態をついたところでゲームが有利になるわけはないともいわれているトラッシュトークだが、最近の研究ではこの“口撃”は実際にいろんな意味で効力を持つことが報告されている。

トラッシュトークで実際にパフォーマンスが低下

 バスケットボールや野球など、対戦チームの選手と会話できる機会がある競技種目では、時に言葉で挑発した罵倒したりと“舌戦”が展開されるケースもある。

 場合によっては乱闘騒ぎにもなりかねないトラッシュトークは、スポーツマンシップに反するとして批判の声もあるが、実際に対戦相手のパフォーマンスに影響を与えていることが最近の研究で報告されているのだ。

 米・コネチカット大学のカレン・マクダーモット氏が2019年6月に発表した研究は、実験を通じてトラッシュトークがゲームのパフォーマンスを左右するのかどうかを探る興味深い内容になっている。

The Conversation」より

 実験に参加した18歳から35歳の男女200人は、レースゲームである「マリオカート」を、無言の状態と、トラッシュトークを聞かされた状態でプレイしたのだが、やはりというべきなのか、トラッシュトークを聞かされた状況下ではゲームのパフォーマンスが低下することが突き止められた。

 トラッシュトークを聞かされた者には屈辱と怒りの感情が引き起こされることもわかったのだが、興味深いことにどちらか一方だけが引き起こされることはほとんどなく、どちらかをメインにどちらの感情も同時に湧き上がってくるということだ。

 そして動きが単調な競技種目、たとえば陸上競技のランニング種目や重量挙げなどにおいては、“怒り”の感情は時には発奮材料となって競技成績にポジティブな影響を及ぼすが、バスケットボールやマリオカートのように視覚と手の連携が必要な競技種目においては、“怒り”の感情はネガティブな影響となってパフォーマンスを低下させるということだ。

 いずれにしてもこれまでスポーツ界ではトラッシュトークについて真面目に検討することはなかったのだが、その影響力は決して無視できないものであることが今回の研究で指摘されることになった。トラッシュトークを規制するルール改正や、トラッシュトークの対処法の開発などの取り組みが求められていそうだ。

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