
本体重量199gの「日本特別モデル」でドローンOKな場所が広がる
2019年10月31日に発表された、DJI史上最軽量のドローン「Mavic Mini」。一般ユーザー向けのドローンの分野ではトップランナーといえるメーカーであるDJIでは、2016年秋発売の初代Mavic Pro、2018年発売のMavic Air、そしてMavic 2と折りたたみ式のMavicシリーズと呼ばれるドローンを発売してきた。その技術を継承しながら、限界まで軽量化した機体に上位モデルと同等の機能を搭載したモデルが基本的な動作可能なセットの「スタンダード版」で税込み価格46,200 円と、5万円を切る価格での発売とあって、発表直後から話題を呼んでいる。
予備のバッテリーが3つ、360°プロペラガードなどがセットになった「フライモアコンボ」は59,400円(税込み)だ。
同日より予約を開始し、スタンダード版は11月14日発売、フライモアコンボは22日(金)となっているが、その操作性はどうなのか。発表会とは別に行われたCREATORS NIGHTというイベントにて体験してきた。
今回のMavic Miniの一番のポイントは、その重さだ。日常的に持ち運びやすい軽量化の数値が日本限定で199gとなっているのは、日本国内においては重量 200g未満の機体は模型航空機に分類される。同社の従来の製品では規制対象だった場所でも使えるようになる。この数値は、多くの国・地域においてドローンを登録することなく飛ばせるマイクロドローンというカテゴリになる。ただし、飛行させる国や地域の法律や規制を事前にご確認を。例えばタイでは、重さに関係なく、カメラ付き飛行製品は全て持ち込み自体がNGとなっている。
これまでにも軽量タイプのドローンは日本国内でも販売されているが、1/2.3 インチセンサーを使用し、2.7K 30fps動画や 1080p/60fpsの動画、12MPの写真など高品質の映像を撮影できることや、最大18分と長めの飛行時間が可能など、コンパクトながらも高性能なものとなると出色のものだといえる。高画質や操作性の面でも従来モデルに遜色のない機能を搭載したことで、普段から持ち歩き、上からのアングルでの映像表現が手軽にできるようになる。
もちろん、ドローンを飛ばしても迷惑行為にならないかの確認や周囲への配慮はどんな撮影においても忘れてはいけない。
私の手が小さいためその小ささが伝わりにくいが、利き手じゃない手でも簡単につかんで持っていられる。
カメラには3軸ジンバルが搭載されているので、スムーズな映像や写真が撮影できる。
360°プロペラガードをつけた状態。Mavic Miniには障害物感知センサーが全方向にないので、利用シーンによっては付けたほうが安心だろう。