テクノロジーの進化は、アパレルにも恩恵をもたらし始めている。近年よく耳にするようになった〝IoT化〟は、その象徴。特にスマホアプリや周辺機器と連携することで利便性を高めた服は、新ジャンルとして定着しそうだ。
通話もできるBOSE品質のヒアラブルデバイス
今やイヤホンは、Bluetooth接続して使うワイヤレスタイプが主流。装着時の不満を解消するだけでなく、デザインの自由化をもたらし、ヒアラブルと呼ばれるネクストトレンドを生んだ。ヒアラブルとはheadphoneとwearableを組み合わせた造語で、スマホなどと連携し、さらなる多機能化を実現する。『BOSE FRAMES』はサングラスでありながら、音楽再生やハンズフリー通話ほか、Bose ARに対応。頭の向きを検知し、音を定位する〝音のAR〟を体験できる。
[発売中]BOSE『BOSE FRAMES ALTO』
2万5000円
ワイヤレスヘッドホンと拡張現実プラットフォームを組み合わせたサングラス型デバイス。玉型は王道の台形フレーム。スマホとの連携で、音声アシスタントへのアクセスや音声ナビガイドなどの機能を拡充する。45g。連続再生最大3.5時間。
つる部のボタンを押すだけで、通話や音声アシスタントへアクセスできる。連携した音楽デバイスの操作も可能。
左右の耳掛け部にBOSE史上最小・最薄の音響システムを搭載。耳を塞ぐことなく、豊かな音質再生を実現した。
iOS専用アプリBose Connectでスマホと連携可能。今後登場予定のサードパーティー製のAR機能を利用できる。
アメカジの定番ジャケットをIoT化
これまで、スマホと連携するIoTファッションは小物が中心で、衣類はなかった。最大の障壁は洗濯で、IoT化に不可欠な生地の伝導性が低下するという課題があった。そんな中、ジーンズで有名なLevi’sとGoogleがパートナーシップを締結。4年の開発期間を経て、スマートジャケットが日本初上陸を果たした。
[発売中]Levi's『GOOGLE JACQUARD™ トラッカージャケット』
2万5000円
定番デニムジャケットにIoTセンサーを搭載。専用アプリはiOSとAndroidに対応。袖口に対するジェスチャーコマンドで音声アシスタントの操作や位置情報の保存などができる。
IoT化の要になるのがGoogleの開発したジャカードタグ。左袖口に装着後、スマホとペアリングして使用する。
機能は19種。スワイプやタップ、手で覆うなど、ジェスチャー別にコマンドを割り振る。
取材・文/渡辺和博
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