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開始直後からトラブル発生!?「無料サポータープログラム」でわかった楽天モバイルのネットワークの完成度

2019.11.26

OPPOのReno Aは高評価

房野氏:OPPOのReno Aが人気だそうですが、みなさんも使っていらっしゃいますね。いかがですか?

法林氏:すごい。

石川氏:がんばっている。先日行ったビックカメラでは、全店で売り切れになっていたんですよ。

法林氏:楽天のサイトでも、入荷してはすぐなくなり、入れてはなくなりの連続だった。

石川氏:新しい、安い、日本仕様に対応している。あとデュアルSIMなので、楽天のSIMとドコモのSIMを入れておけば安心。

法林氏:楽天MNOのSIMと楽天MVNOのSIMを入れたら最強ですよ(笑) Reno Aがすごいのは3万5000円くらい、税込みで4万円近い金額で、ファーウェイの端末でいうとP30 liteのちょっと上くらいなんですけど、そのクラスの端末で防水防塵、おサイフケータイ対応、ほぼ全面ディスプレイということ。あまりネガティブな部分がない端末。

石野氏:指紋センサーもディスプレイの中だし。

法林氏:最新機能が載っているのでネタがたくさんある。しかも重くない。すごく良い端末だと思います。なおかつ、いくら払ったか知らないけれど、キャラクターに指原莉乃を起用したのも良かった。僕はあまり興味ないけれど。

石川氏:指原莉乃がCMキャラクターになった後に「念願の仕事用ケータイを持ちました」と投稿したのがすごいなと思った。あの後もiPhoneでひんぱんにTwitterに投稿しているんだけど、2台目の仕事用と書いたことによって、iPhoneを使っても炎上しない。リスク管理ができている。

法林氏:事務所、マネージャーの配慮でしょ。

石川氏:いや、本人の思慮深さが、業界トップになるだけの才能だと思わせる気配り具合。

石野氏:渡辺謙がドコモのCMに出ていた頃、発表会で言った「iPhoneは海外で使っています」の発言に通じるいい発言ですね。

石川氏:普段はGalaxyなんだけど、みたいな。

石野氏:海外で使っているので、よく知っているんですよ、みたいな。

房野氏:Reno Aが日本仕様で出た背景はどういったことなんでしょう。

法林氏:去年出した「R15 Pro」で初めてFeliCaなど日本仕様を入れたんです。

石野氏:ちょっと高めの価格設定だったんですが。その反省を活かしてさらに値段を下げてきた。

法林氏:Reno Aはかなり値段がチャレンジング。

石野氏:たぶん、利益はほぼ出てないと思う。

石川氏:このタイミングでとにかくブランドを認知させ、しかも強い1社(ファーウェイ)が今、なかなか売れなくて困っている中、チャンスだと。楽天も参入するし、攻め時だと判断して相当踏み込んだ端末を用意してきた。CMも投入した。

石野氏:アクセルをべた踏みした感じですよね。

房野氏:ファーウェイは政治的な要因に揺り動かされましたが、OPPOは大丈夫なんですか?

法林氏:いつ起きてもおかしくはない。

石野氏:ただ、OPPOは基地局を販売していないので。

石川氏:そう、基地局をやっていないから、そんなに影響はないんじゃないかな。

石野氏:チップも自社で開発していないので、あまりアメリカの脅威にならない。

石川氏:むしろクアルコムの製品を買ってくれてありがとうって感じだと思う。アメリカがOPPOを敵視する必要はないと思う。

石野氏:某日本メーカーの人に取材したんですけど、「あの端末はちょっと僕らでは出せない値段。普通に考えたらあと5000円から1万円は高いですよ」と言っていました。

石川氏:今シーズンの端末では、2万円を切っているサムスンの「Galaxy A20」もインパクトが強い。自社でチップを作っているところは強いなと。ファーウェイもそうだし。

法林氏:ある程度までは値段を下げられるんだよね。そこから先、ガンともう一段下げられるのは自前のチップがあるから。

石川氏:サンディエゴ(クアルコムの本社がある)にお金を払っているようでね、厳しいんですよね。Reno Aは消費税を入れると4万円近くなるじゃないですか。Galaxy A20があの値段、あのスペックで出してきたっていうのは相当脅威。

法林氏:台数もかなり多いからね。

石川氏:Galaxy A20はドコモ、au、UQ mobileで扱うからね。

石野氏:さっき話した某メーカーの人は、Galaxy A20だったらウチでもあのくらいの値段、あのくらいのスペックで行けるけど、Reno Aはどうやっても無理だと言っていました。Reno Aはもう、採算割れはしていないだろうけど……どういう風に採算を見るかにもよりますけど、一般的なモデルとは採算の構造が違うんだろうなと。

房野氏: 6~7万円でもおかしくないですか?

法林氏:5万円台かな。

房野氏:それが3万円台で売っていると。

石川氏:消費税を入れると4万円に近くなるけど。

法林氏:想定より1万円くらいは安いかなって感じ。

房野氏:日本メーカーだと作るのは難しそうですね。

石野氏:いや、たぶん中国メーカーでも韓国メーカーでも難しいと思います。戦略的に利益をあまり取らず、市場を広げる方向に来た。

法林氏:ある程度、値段を狙って付けてきている感じがある。かなり戦略的な値段。

石川氏:OPPOとしては、日本で売れるイコール日本で評価された端末イコール日本で評価された端末としてグローバルで売れる。日本で評価されるということが全社的に最重要課題としてある。なので、採算を度外視して作っているし、プロモーションも力を入れているんじゃないかなって気がします。

房野氏:OPPOの企業としての特徴はどういったものなのでしょう。例えばファーウェイはカメラに特化して特徴を出していますが。

石川氏:デバイス(ディスプレイやチップセット、イメージセンサーなど、スマートフォンを構成する主要部品のこと)を作っていないので、総花的なものにしかならない。なので総合力で勝負するというか、いろんなものが載っているけれど安いですよというやり方を取っている。でも、これってASUSやHTCにも通じるんだけど、部材を作っていないと、だんだん厳しくなってくるのは事実。

法林氏:最後の切り札がないんだよねぇ。

石川氏:シャープだったらディスプレイがあるし、ソニーもカメラがあったりするし。サムスンにはディスプレイとチップセットがある。

石野氏:サムスンはカメラもやっていますしね。

石川氏:LGが厳しいのは、LGはまぁ、電池とディスプレイがあるけど……うーん、LGについていい説明ができないな(笑)

房野氏:OPPOは戦略的に部材を作らないという方向なのですか?

石川氏:そこまでの技術がない。

法林氏:デバイスを持つのは結構難しいですよ。どこかから買ってきてどうこうするのとは違う。

石野氏:全然違う事業ですからね。設備投資産業になっちゃう。

石川氏:先行投資して研究開発して、という話になる。新しい企業にはなかなか難しいと思う。スマホやパソコンは部品を集めれば作れるようなものになっているので、いかに安く作って売っていくかという感じになっている。

石野氏:OPPOは、ソフトウェアはがんばっている感じがしますね。カメラも。

房野氏:その他の中国メーカーだと……

石野氏:ZTEは通信屋さんだし、ファーウェイも通信屋さんだし。

房野氏:OPPOはそれらとは違うメーカーですか。

石野氏:ちょっと違いますね。

石川氏:ZTE、ファーウェイは基地局やネットワークもやっていて、そちらが強くて儲かっている。OPPOはスマホ専業メーカーとして、今はがんばっているけれど、後でつらくなってくるのは過去を見ると明らか。

石野氏:ただASUSと違うのは、クアルコムとチップを共同開発したり、ソニーとカメラモジュールを共同開発したりしている。提携や共同開発で先出ししてもらってやるというところは上手いというか、自分たちが持っていないということをわかった上で行動している。そこは賢いと思うところです。

石川氏:台数が出るので、部品メーカーにこれでお願いって言えるようになっていて、そこでうまく回っている。

石野氏:あと、OPPOは広告のセンスがいい。各国、それで伸びてきたところもある。今回の指原さんの広告を見てもうまいなぁと思います。

石川氏:テレビCMもたくさん流れている。

石野氏:交通広告や店頭での販促もすごいですね。

房野氏:これだけスマホのレベルが高いので、今の時代はそっちが大切かもしれないですね。

法林氏:1つだけ、OPPOのReno Aの問題点は、日本オリジナルなのでアクセサリがないということ。当初は楽天モバイルでしか買えなかった。先日、ようやくAmazonで1つ見つけた。普通だと、海外端末は大抵、新製品が出るという情報が出ると、発表会の2週間くらい前から先行でケースなどのアクセサリが出る。Reno A対応の製品は全然なかった。

石川氏:透明ケースが付いているからいいじゃないですか。

法林氏:それはね、後で売る時に困るから使っちゃダメなんですよ。

房野氏:Reno Aは中古屋さんに売れますかね。

法林氏:売れますよ。

石野氏:OPPOも本当は楽天が10月にサービスインすると思っていたんだろうな……。

石川氏:そりゃそうでしょう。

石野氏:誤算ですよね。

......続く!

次回は、2019-2020年秋冬スマホについて議論する予定です。ご期待ください。

法林岳之(ほうりん・ たかゆき)
Web媒体や雑誌などを中心に、スマートフォンや携帯電話、パソコンなど、デジタル関連製品のレビュー記事、ビギナー向けの解説記事などを執筆。解説書などの著書も多数。携帯業界のご意見番。

石川 温(いしかわ・つつむ)
日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、2003年に独立。国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップルなども取材。NHK Eテレ「趣味どきっ! はじめてのスマホ」で講師役で出演。メルマガ「スマホで業界新聞(月額540円)」を発行中。

石野純也(いしの・じゅんや)
慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

房野麻子(ふさの・あさこ)
出版社にて携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年からフリーランスライターとして独立。携帯業界で数少ない女性ライターとして、女性目線のモバイル端末紹介を中心に、雑誌やWeb媒体で執筆活動を行う。

構成/中馬幹弘

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