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開始直後からトラブル発生!?「無料サポータープログラム」でわかった楽天モバイルのネットワークの完成度

2019.11.26

楽天のネットワークのでき映えは?

房野氏:楽天の持っている周波数は1.7GHz帯ですが、どうですか? ちゃんとつながっている感じですか?

一同 うーん……

石野氏:某ライターさんの記事を読んだら、原宿の竹下通りはつながるけれど、1本横道に入ると圏外になっちゃうとありました。

法林氏:僕もそんなにまだたくさんは使っていないけれど、クルマで移動している時にフォルダに装着して電波モニターを時どき見ているんですけど、屋外は比較的つながる感じがするけれど、アンダーパスはダメだし、トンネルは言うに及ばず。でも、トンネルでも対策しているところは大丈夫。それは楽天の電波じゃなくてauだけど。

石川氏:印象としては、意外にがんばっている感はある。

石野氏:スカスカではない。

石川氏:比較的大きな駅でもつながることは多いけれど、建物の奥はつらい。商業施設とか大きな企業のオフィスビルの中はauの電波を使っているらしい。auに救われている感じが強いです。

石野氏:六本木ヒルズもauでしたね。

房野氏:端末にはローミングのマークが出ませんよね。

法林氏:出ませんね。

石野氏:楽天はシングルバンドで、キャリアアグリゲーション(複数の周波数を束ねてデータ通信することで最大通信速度を引き上げる技術)できないから。端末によっても違いそうですけど、Reno Aだとauエリアではなぜか4G+になる。

石川氏:楽天はキャリアアグリゲーションを提供していないよね。

石野氏:できないですよ。だってアグリゲーションする電波の本数がないから。

石川氏:1波だけだもんね。

石野氏:小学館のこのビルはどちら?

法林氏:一応、楽天の電波を使えているよ。

石野氏:へー、意外ですね。こんな屋内でも使えるんですね。

房野氏:みなさんは、どうやって楽天の電波、auの電波を把握しているんですか?

石川氏:電波の状態を見られるアプリがあるんですよ。

房野氏:その後、楽天は基地局数を発表しているのでしょうか。

石野氏:していませんね。

石川氏:でも、総務省の「電波利用ホームページ」を見るとだいぶ増えていて、10月下旬時点で1000以上になっている。予定の半分くらいまで来た。

房野氏:あら、すごいですね。だいぶ増えましたね。

石野氏:それでも1000いくつか、ですからね。他のキャリアと桁が違う。

法林氏:ただ、他のキャアリはたくさん周波数を持っているのでね。1波として見たら、まぁ……平均的とは言わないけれど、まぁ……だいぶ遠いけど。

房野氏:私が試した限りだと、通信速度は下りで20Mbpsから30Mbps程度でした。

法林氏:そのくらいですね。条件が良くて30Mbpsくらい。

石野氏:現時点でそのくらいだと、ユーザーが増えると不安ですよね。

法林氏:我々がみんな言っていることだけど、総務省は帯域を作ってよってこと。全然足りないと思う。使う人が増えたらアウト。

房野氏:理論値で最高はどれくらいですか?

石野氏:一応、LTEがフルで150Mbps。256QAMの端末だと200Mbps。

房野氏:それで実際に20Mbpsから30Mbpsというのは、どう評価できますか?

石野氏:まぁまぁじゃないですか。ただ、このユーザーが少ないスカスカの状態それしか出ないというところは不安ですね。

石川氏:以前、タレック(楽天のCTO タレック・アミン氏)に話を聞いた時には、5Gが始まったら5Gにデータを逃がすという言い方をしていた。ドコモ、au、ソフトバンクは来年3月に5Gを始めるけれど、楽天は6月なので、そのタイミングで5Gに逃がしていくという戦略だと思うけれど、4Gと5Gは電波の飛び方が違うので、それがどれだけ上手くいくかはわからない。

石野氏:先日の楽天の実証実験を見に行った時に説明をしてくれた人が元クアルコムの人で、方針を聞いたら、恐らく4Gに周波数は追加せず、5Gをベースに考えているという話をしていました。5Gをメインにしていって、今の4Gはあくまでエリアのカバーとしての存在。

法林氏:4Gを止めるわけにはいかない。免許をもらっている以上はやるしかない。ただ、どれくらいちゃんとスピードが出ますかという話。

房野氏:5G優先だということですが、4Gのネットワークを作っておかないと、5Gがどうのこうのとは言えないんじゃないかと思うのですが。

法林氏:ドコモを始め既存の3キャリアは、ピカピカに仕上げた4Gの上に5Gを載せると言っている。楽天はもしかすると4Gは磨かないで、そこそこのベースとして作っておき、逃げ道くらいにしか考えていなくて、メインは5Gで勝負するつもりなんでしょう。理屈はわかるんだけど、問題は5Gの周波数は高いこと。それで大丈夫ですかと。

石川氏:今までこの業界でやってきた人たちは4Gが大切だと言っている。乗り遅れた人たちが、これから5Gだと言っているわけですよ。たとえばインテルも5Gだと言っていて、結果として上手くいっていない状況だったりする。4Gでちゃんと面展開しないことには、5Gで何をやってもうまくいかないんじゃないかなと、個人的には感じています。

石野氏:今後、5Gで低い周波数を4Gの代わりに使えるようになれば変わるかも。

石川氏:既存のキャリアは1.5GHz帯や800MHz帯を5Gに対応させていくと思う。でも楽天にはそれがない。結局、1.7GHz帯でエリア展開するしかないので、いつまでたってもなかなかつながらない状態が続く可能性がある。

石野氏:そうですね。周波数の割り当てがないから仕方ない。

石川氏:そう。だから総務省が無責任だなと思う。新規キャリアを育てていくのであれば、ちゃんと競争できる電波を用意して割り当ててあげないと。結果、中途半端な状態が続き、尻つぼみで終わってしまうんじゃないかという気がする。

法林氏:さっきスピードテストアプリで測ると30Mbpsくらい出たとか言ったけれど、これは最高速度を競うために測っているわけではないということに気をつけないといけない。スピードが出るということは、それだけ空いているということ。今は5000人+アルファの無料サポータープログラムでやっているけれど、ユーザーが10万人、20万人になった時は、その速度を割り算するわけですよ。今、30Mbps出ていて、ユーザーが2倍になったら半分の15Mbpsになると思えばいい。「新しいものが好きな人は400万人程度」説の通り、楽天のユーザーが500万人になったとしたら、今の5000人の100倍の人数になる。ということは、速度は100分の1、300kbpsしか出なくなっちゃうわけですよ。

房野氏:5Gの名折れですね。

法林氏:5Gはまた別ですけど、4GだとしてもVoLTEが通るのかという話になる。

房野氏:基地局の出力を上げて速度を上げるってことはできるんですか?

法林氏:その技術は3Gの最後の頃から入っているんじゃなかったっけ。出力コントロールはしているよね?

石川氏:ビームフォーミングで端末にピンポイントで送るとか、アンテナをたくさん付けるMIMOとかの技術も活用しています。

法林氏:色々やり方はあるんですけど、劇的な高速化ではない。

石野氏:エリアを広げるためには、TD-LTEのHPUE(High Power User Equipment:端末の電波の出力を上げて通信環境を改善する技術)かな。孫さんがMWCの会議でプッシュして無理矢理標準化した(笑) そういうのは入っていますね。

房野氏:プラチナバンドと言われる周波数帯域で、空いている帯域はもうないんですか?

法林氏:700MHz帯はテレビ放送から携帯電話への切り替えが始まっていて、BSデジタル放送に一部干渉が出るかもしれませんっていうチラシが配られたくらい。

石川氏:使っているどこかを別の帯域に動かして空けないといけない。

法林氏:低い周波数帯、『プラチナバンド』と呼ばれる程よい周波数は、もう開発し尽くされている世界。なぜ5Gがこんな高い周波数帯なのかというと、誰も使っていなくて空いていたから。かつてはその周波数帯域に対応した通信機器を作る技術もなかった。それが作れるようになったことは大きい。周波数が高くなると波長が短くなるので適切なアンテナの長さは短くできて、確かに機器の中には入れられるけれど、短くなればなるほど利得が厳しくなってくる。そういう技術も含めて、高い周波数は難易度が高いと言われていたんです。より簡単なのは、身近な例でいうとAMラジオ。文化放送が1134kHzとかTBSラジオが954kHzとかあるじゃないですか。キロヘルツなわけですよ。すごく低いですよね。それですごく長い間、AMラジオとしてやってきている。一方FMは、例えばFM東京が80.0MHzで、メガヘルツなわけですよ。

房野氏:それでも80ですね。

法林氏:そう。そう考えると、800MHzのネットワーク網ってそれなりに作るのが難しかったわけですよ。それが今、ようやく当たり前になって、今度、数十GHzの世界に入っていっている。それなりの年数がかかる。ただ、技術の進歩は速いので5年くらいでモノになるとは思いますけど、でも完成までのハードルが高いことに変わりはない。

石野氏:4Gと5Gで周波数をシェアする「ダイナミックスペクトラムシェアリング」みたいな技術もあるので、使えないことはないんですけど、楽天モバイルはまだ5Gの免許を持っていない。そうなると既存3キャリアが有利になる。今も周波数の免許は4G用、3G用というように出ているので、3キャリアとも3Gや4Gで使っている周波数を5Gでは使えないんですけど、そこを切り替えれば、そういった技術を使って5Gにすることもできる。そういう意味では既存3キャリアが圧倒的に有利。さっきも石川さんや法林さんがおっしゃっていたように、総務省は考えが足りなさ過ぎると思います。

房野氏:3Gを貸してあげるとか、できないんですか?

石野氏:3Gはもういらないんじゃないんですか(笑)

法林氏:日本はたぶん、ローミング以外は4G以上にしちゃうと思います。

房野氏:3Gはもう完全になくなると。

法林氏:auは2022年に3Gを止める。

石川氏:ドコモも2026年にFOMAを止めると発表した。来年2020年のオリンピック目当てで海外からお客さんが来日するので、各社、最低でも2020年までは3Gをやらなきゃいけない。

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