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米国株式市場が「PER17倍」の壁を超えるための条件

2019.11.20

三井住友DSアセットマネジメントが定期発行している経済イベントや市場動向に関するマーケットレポート。このほど同社より、米国株式市場に関するレポートが公表されたので、紹介していきたい。

【ポイント1】S&P500は再び3,000ポイントへ

米国株式市場は、10月21日にS&P500種指数が3,006.72ポイントと、本年7月中旬以来の3,000ポイント台乗せとなった。

好調な滑り出しとなった7-9月期の決算発表や英国の合意なき欧州連合(EU)からの離脱が回避される見通しとなったことなどが背景となっている。

【ポイント2】PER17倍の壁にぶつかる

株式市場は上値がやや重くなる可能性がある。今年のS&P500種指数と1株当たり予想株価収益率(PER)(12カ月先予想)の関係を確認すると、3,000ポイント前後は予想PERで概ね17倍程度で、この水準を上回ることがなかなかできない。

予想PERの17倍台が壁となった局面として2015~2016年が指摘できる。17倍を上抜けしたのは2017年以降だった。

株価とEPSの成長率を見ると、株価は約半年程度、業績に先行してボトムを形成している。2016年は1-3月期が利益成長のボトムとなり、2017年以降の利益拡大とともに株式市場は大幅な上昇となった。

2019年は7-9月期が業績のボトムとなる見通しで、株式市場はその後の利益回復を視野に入れ上昇しているが、株価が持続的に上昇するためにはさらなる利益成長が期待できるかが重要だ。

【今後の展開】景況感の改善と増益期待の高まりがカギ

大きな懸念材料である米中貿易交渉は、完全合意は難しいにせよ、部分合意に目途が立ちつつある。

これまでの追加関税の影響から、もうしばらく景況感の悪化が続くと懸念されるが、年末近傍からはその悪影響が徐々に消え、景気回復の可能性が高まると期待される。

景況感の改善が見え始めれば、業績に対する増益期待も高まると思われ、米国株式市場はPER17倍の壁を超えると考えられる。

出典元:三井住友DSアセットマネジメント株式会社

構成/こじへい

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