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チャットや遠隔会議で学びの量と質がアップする!?テクノロジーを活用した新しい学び方

2019.11.28

おすすめの新しい学び方

佐藤さんに、今の時代における新しい学び方で、おすすめの方法を聞いた。

「正解のない時代には、これからご紹介する識者の方にお話をお伺いしたように、『縦型の熟達的な学びに加えて、横型の越境的な学びを積極的に取り入れること』や、『アウトプットを起点とした学びのサイクルを創出すること』が効果的だと考えています」(佐藤さん)

●越境的な学び

組織行動研究所が発行する『RMS Message』誌55号の取材記事において、法政大学 経営学部 教授の長岡健氏は、予見困難で多様性溢れる時代をどう生き抜くかのヒントが「越境」にあると述べる。

越境とは、「興味のないテーマ、直接的な利害関係が薄い人物、自分とは異なる価値観などにあえて触れていくことを通じて、自分にとってアタリマエな考え方やモノの見方を見つめ直し、自分の進むべき方向や、目指したい未来像を探索すること」を意味する。

「熟達=縦に学ぶこと、特定の領域のなかにおける専門性を高めること」とは対義的なものだ。

長岡氏は「これからは、パワーの70%ぐらいは『今必要な知識・スキルの習得』、つまり『学習』に注力しながら、残りの30%ぐらいは『越境』に取り組み、興味や関心領域を広げながら、『自分はそもそも何を目指し、何を学ぶのか』を真剣に考えることをお勧めします。」と述べる。

予見困難で多様な価値観に溢れる時代を生き抜くには、目指す方向や未来像を自分自身で考え、決めることが必要だという。

●アウトプットを起点とした学びのサイクルを創出する

また、リクルートワークス研究所 主任研究員の辰巳哲子氏によると、伝統的な学びは、講師から正解を模範解答としてインプットすることだったが、「正解」と思っていたものが急に変化したり、人や国によって違っていたりする時代の学び は、自分の疑問や気づき、考えを発信しながら他者と一緒に考え、新たな考えを創造することになるという。これが、自ら発信したことが起点となる「アウトプット型学びサイクル」だ。

アウトプット型学びサイクルは、まずアウトプット(=発信)があり、その後、他者からのフィードバックを受けながら、自分の知識体系を再編集し、新た な知恵を創造するもの。

ここでは「アウトプット(=発信)起点の学び」「多様な他者からの学び」「フィードバック」が重視される。

それは「完璧な状態で仕事の成果を出す」ことではない。むしろ作り込んでしまうのではなく、他者からのフィードバックの余白を残しつつ、自分の考えを発信することが、アウトプットの入り口になるという。

学び続けるためには、良質なフィーバックが得られる場に身を置くこと、フィードバックから自分の考えを柔軟に変えられることが大切だという。

●正解のない時代の学びを考える上での5つの観点

リクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所 所長の古野庸一氏は、正解のない時代の学びを考える上での5つの観点として、「1.正解探しをしない」「2.そもそもの問題設定を見直す」「3.とりあえず動いてみる」「4.多様な知をつなぐ」「5.現場の知から組織の知へ」を挙げる。

正解を探すのではなく、正解がないことを楽しみ、正解がない醍醐味を味わう時代だとしめくくる。

出典:機関誌「RMS Message 55号」(2019年8月)

身近になってきたチャットツールや遠隔会議などを取り入れながら、新しい時代の学びを積極的に意識していくことが必要になりそうだ。

【取材協力】

佐藤 裕子(さとう・ひろこ)さん
リクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所 研究員
リクルートにて、法人向けのアセスメント系研修の企画・開発、Webラーニングコンテンツの企画・開発などに携わる。その後、公開型セミナー事業の企画・開発などを経て、2014年より現職。研修での学びを職場で活用すること(転移)に関する研究や、機関誌の企画・編集などに携わる。

取材・文/石原亜香利

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