人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

バリ島や日本で爆発的に増殖するホテルの建設ラッシュについて思うこと

2019.11.24

 私、お客様に誘われ、久しぶりにバリ島にゴルフ旅行に行ってきました。

 今回は、バリ島の5つ星ホテルを3カ所ホッピングしてみたのだけど、久しぶりに訪れたバリ島は、驚くほどホテルが増えてました!さらにまだまだ増える予定で、これから14のホテルがオープンするらしいの。しかし、建設は始まったけれど、頓挫するプロジェクトもちらほら。自然豊かなバリ島に廃墟と化したホテルが現れないことを祈るばかり。ホテルラッシュは、東京や京都だけではなく、世界的みたいね。

大きなホテルグループが個性ある小さなホテルグループを買収

 私が以前、日本の事務所の代表をさせていただいていたホテルグループ『Six Senses Resorts and Spa』も、バリ島に新しいリゾートをオープンしたということで、そちらのホテルにもお世話になってみました。場所はバリ島南部のウルワツというサーフィンの世界大会が行われることで有名な場所。断崖に建つこのホテルからの景色は息を飲むほど素晴らしい!

 『Six Senses Resort』と言えば、エココンシャスなリゾートホテルスタイルのパイオニアと言っても過言ではなく、自然に敬意を払い、建築素材、ランドスケープ、ホテル内で使われる備品、自家栽培の食材等、自然環境に極力配慮したコンセプトや、創業者の妻が、北欧出身の有名ファッションモデルということで、自然素材と北欧テイストが融合したデザインが日本人に大きな支持を得たリゾートホテルグループとして認知度も高いと思います。

 しかし、このホテルグループも、最近、インターコンチネンタルホテルを運営するIHGに買収され、IHGグループのホテルになりました。大きなホテルグループに個性ある小さなホテルグループが買収されていく・・。これも時代なのかもしれないわね。

物足りなさを感じた「Six Senses Resorts and Spa ULUWATU」

 今回の『Six Senses Resorts and Spa ULUWATU』は、今までのSix Sensesを感じさせない斬新なもので、正直、エコな風情など欠片もない、いわゆる、優等生なリゾートホテルという印象だったので驚きました。Six Sense Resortに、過度な思い入れがある私としては、正直残念だったのだけど、一つのホテルとして見れば、景色は最高!

 ラグジュアリーな白亜のプール付きヴィラが並び、大海原に面したインフィニティプール。そりゃもう立派な高級リゾートなの!Six Sensesと無関係であれば、本当に素晴らしいリゾート。でも、Six Sensesを名乗るのであれば、やはり自然との融合を満喫できるホテルであってほしいと思ってしまうのです。

 以前は、イギリス人富豪の創業オーナーが、ひとつずつリゾートを増やしていたから守れたコンセプトも、大型ホテルグループに買収されると、経営効率の悪いエココンシャスコンセプトなんて、蹴散らされてしまうのかしらとちょっと寂しい私。ホテルマネジメントビジネスは、とにかく投資利回りが第一。

 さらに、ホテルビジネスをしてくれるオーナーがあってのこと。お金を出すのはオーナーだから、オーナーの意向を聞かないわけにはいかないのでしょうね。しかし、Six Sensesグループの魂は、今でも受け継がれているはず!今までのノウハウを駆使し、新しい次世代のエコリゾートの形を示すでしょう。それはそれで楽しみでもありますわね。

 話によれば、タイのサムイ島やヤオノイ島、モルディブのラーム環礁などの買収前からの運営されているリゾートは、Six Senses Resorts の魂が守られ、今もなお、エココンセプトを進化させ、ヨーロッパを中心としたインテリ富裕層に支持され続けているそうでひと安心です。

従業員不足も深刻な問題に

 そして、ホテルが増えれば、相応の人材も必要よね。バリ島でもスタッフの奪い合いが激しく、人材の引き抜き合戦らしいわ。高級ホテルも箱は立派に作れるけれど、人によるホスピタリティを高度に維持することができなければ、高級ホテルとは言えないわね。

 やはり、人の力によってつくられる気分こそ、ホテルビジネスには大切なのではないかしら。正直、今回訪れた3つのリゾートで、さすが5つ星!何から何まで素晴らしいわ!と思ったのは一つだけ。どのリゾートがよかったかは、また改めて。

 日本だって同じじゃないかしら?帝国ホテルも京都の弥生会館をリノベーションして富裕層向けのホテルをオープンすると発表がありましたが、そんな世界の金持ちを満足させるサービスを提供できる人材を確保できるのかしら?京都もホテルラッシュですが、東京も歩いていれば、「ここもホテル!ここも〜!!」とホテルの建築現場ばかり。客室の稼働が厳しいホテルも増えているとニュースになることも。ホテルの増加に伴い、人員不足も深刻問題と聞きます。

 本当にこんなにホテルが必要なのかしらと思いませんか?不景気の到来への不安を払拭するおまじないのように「オリンピック、オリンピック」と日本人は口にしますが、オリンピックなんて、ほんの一時のイベントじゃない。そんなイベントや、インバウンド景気を理由にホテルばかり建築していいのかしら?オリンピックが終わった後には、何があるのかしら・・。

 日本の人口減少はスピードが増す一方。訪日外国人だって、何か起これば、パタリと来なくなるのを、東日本大震災で経験しているのに・・・。新しいホテルを見るたびに、日本はもう観光しか生きる道がないのかしら?こんなにたくさんのホテルの稼働を維持するほどの観光がこの国にあるのかしら・・・なんてことを考えてしまうのです。いい加減、このホテルラッシュを止める新たなコンテンツが現れないかしら。

取材・文/Kazuquo

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年10月16日(金) 発売

DIME最新号の特別付録は「電動ブレンダー&ホイッパー」!特集は「ポイ活 勝利の方程式」「アップル新製品」「キッチン家電」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。