
「HACCP」の義務化を認知している割合
あなたは『HACCP』に沿った衛生管理が義務化されたことを知っているだろうか。
2018年6月13日、15年ぶりに食品衛生法の改正が公布された。2021年6月中に、原則としてすべての食品事業者を対象に「HACCP(ハサップ)」に沿った衛生管理をすることが義務化。
公布から約一年が経った今、飲食業界における「HACCP」の認知度、対策状況の実態を把握するため、シンクロ・フードは調査を実施した。
56.8%が「HACCP」に沿った衛生管理の義務化を「知らない」
まず「2018年6月に公布された食品衛生法の一部改正により、原則として飲食店にも『HACCP』に沿った衛生管理が義務化されたことを知っているか」を聞いた。
結果は、「知っている(43.2%)」を「知らない(56.8%)」が上回り、HACCPの義務化が飲食業界にまだまだ浸透していないことが明らかになった。
「HACCP」に対策済の飲食店は21.6%
続いて、「『HACCP』の対策状況」について聞いた。「対策している」は21.6%に留まり、「現段階で対策していないが、対策する予定はある」(41%)と「現段階で対策していないし、対策する予定もない」(37.3%)は約半々という結果になった。
「対策をしていない理由」を尋ねてみると、「知らなかった」「アンケートでHACCPを初めて知った」「理解していない」といった回答がかなり多く見られた。
複数店舗を経営する経営者の回答にも「知らない」は目立つ。周知徹底が直近の課題だろう。
今年の夏頃から対策予定の飲食店は40.2%
最後に、「『HACCP』対策はいつ頃から実施予定か」を聞いた。一番多いのは「今年の夏頃」(40.2%)で、全体の1/3以上を占めた。秋頃以降に実施予定の飲食店も含めると、今年中に対策予定の割合が半数以上を占め、飲食店の衛生管理への関心の高さがうかがえる結果となった。
調査概要
調査対象:飲食店.COM会員(飲食店経営者・運営者)
回答数:324名
調査期間: 2019年5月9日~2019年5月24日
構成/ino