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ブームの予感!イタリアワインが愛好家だけでなく、ワイン初心者をも引きつける理由とは

2019.11.13

 EUとのEPA発行で、欧州ワインが値下がりし、イタリアワインの売れ行きが伸びている。日本では、ワインといえばフランスやチリの人気が高いが、実は世界一の生産量を誇るのがイタリアワインだ。その魅力は、どこにあるのか。先月末に開催されたガンベロ・ロッソ社主催のトレ・ビッキエーリ試飲会を取材した。

 東京最大規模のイタリアワイン試飲会として知られる同イベントは、2012年から毎年開催。今年は過去最高となる1,200名を超える飲食店、小売店、ワイン輸入業の関係者が訪れ、場内を賑わせた。

 トレ・ビッキエーリとは、トレ(3つ)のビッキエーリ(ワイングラス)の評価のことで、ガンベロ・ロッソ社が毎年出版する、世界で最も権威のあるイタリアワインガイド「ヴィーニ・ディタリア」で最高賞を指す。例えるなら「ミシュラン・ガイド」の三ツ星のような評価だ。今回は、このレベルに達したワインを紹介する99のワイナリーが集結。200種類以上のワインを来場者に振る舞った。

フランス派の愛好家も鞍替え? シャンパンより厳しい規定のフランチャコルタ

 近年、日本で人気が高まっているスパークリングワイン。爽やかな飲み心地と華やかな見た目から、デイリーワインとしても、特別な日のワインとしても、選ばれやすい。

 世界随一の生産量を誇り、イタリアでも「水よりも安い」と愛されているのが、プロセッコという種類のスパークリングワインだ。手軽な値段のものも多い。最大の特徴は、ぶどうの果実感。みずみずしくフルーティーなので、あまりワインに馴染みのない人や若い世代にも人気が高い。

 一方、日常づかいに親しまれるプロセッコと対象的なのが、高級スパークリングワインのフランチャコルタ。イタリア北部のロンバルディア州にあるフランチャコルタ地域で生産される。シャンパンと同じ瓶内二次発酵という製法でつくられているが、熟成期間がシャンパンの15か月を超える18か月以上という厳しい規定で、その完成度の高さから「フランチャコルタの奇跡」と名高い。

 海外での知名度が低いのは、ほとんどがイタリア国内で消費されてしまうから。だが、ENOTECA onlineによると、輸出先のトップは日本なので、イタリアの次に手に入りやすいとも言える。フランチャコルタのパイオニアでもあるベルルッキは、日本では伊藤忠が販売をてがける。この日は、18か月、24か月、60か月と熟成した3種を飲み比べたが、いずれも果実感が豊かで上品な香りが漂い、熟成期間が進むほど、香りは複雑さを増し、余韻が長く続くのが印象的だった。

 そもそものイタリアワインの魅力について、P.S.A.認定ソムリエの菅翔平さんはこう語る。「やはりバリエーションでしょう。フランスでも同じように地域によって様々なワインがつくられていますが、イタリアは州ごと、さらには町ごとでも違うワインがつくられる。フランスのワイン愛好家が、『イタリアの方がたくさんの種類がある』と楽しまれるようになるケースも少なくありません」

赤のスパークリングワインも!推しは何にでも合うロゼ

 赤のスパークリングワインにも行列ができていた。イタリアソムリエ協会認定ソムリエの鶴岡恵さんは、「まだ日本では珍しいのですが、とても人気です」と、VENTURINI BALDINI(ヴェントゥリーニ・バルディーニ)を紹介。「こちらはぶどうの種類から大量生産も不可能ではないのですが、生産を限定して、クオリティを保っているんです」とこだわりを説明する。

 こちらでは赤のほか、ロゼと白のスパークリングワインを日本未入荷として紹介。「なかでもロゼは料理にも合わせやすく、デイリーに飲むにも良いですね」と日本では特別なイベントで用いられがちなロゼの新しい楽しみ方を提案した。

 同イベントでは、同時にさまざまなワインセミナーも開催されるが、毎年すぐに満席になるのが、ヴィーニ・ディタリア特別賞セミナーだ。同セミナーは、4万5000ものイタリアワインから選び抜かれた『ヴィーニ・ディタリア』のトレ・ビッキエーリの400ほどのワインから、さらに優れたワインを分野ごとに選出。スパークリングワインの部、白ワインの部、ロゼワインの部、赤ワインの部など、それぞれで年間最優秀賞に輝いた11のワインを試飲することができる。

 こちらも、どれも忘れがたいほど香りや味わいのバリエーションに富んでいる。毎年このセミナーに参加しているというインポーターの方々は「今年も新しい発見があった」「トレンドを取り入れていたのも驚き」と目を見張っていた。

 規制緩和と人気の高まりで、今までにない種類のイタリアワインが日本で味わえるようになった。最大の魅力は、その多様性。愛好家はもちろん、ワインにあまり興味のなかった人も、お気に入りのワインを見つける機会がますます増えそうだ。

■関連情報
https://www.enoteca.co.jp/article/archives/858/

取材・文/松山ようこ

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