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意外と知らない?若い女性の間で増えている「子宮頸がん」の原因と予防法

2019.11.12

若年女性に増加している「子宮頸がん」。早期発見できれば子宮や卵巣を残すこともできるが、進行した状態で発見されると、それらを摘出しなければならなくなり、妊娠・出産の可能性を失ってしまう。

国立がん研究センターによると、毎年約1万人が新たに罹患し、約2,900人が死亡しているという「子宮頸がん」は、女性にとって最も身近な疾患のひとつだ。

近年では罹患率・死亡率ともに若年層で増加傾向がみられるため、若いうちから正しい知識を持ち予防することが大切だが、普段から家族や友人とがんについて話し合ったり、「いつか自分も…」と考えている人は少ないのが現状だろう。

そこでルナルナとシンクパールは、子宮頸がんについて知っていること、知らないこと、検診に関するイメージ、そして母親として娘に伝えていることなどを6,334名に聞いた。

 “子宮頸がん”自体は知っていても、その原因や予防法は知らない人が多数

Q. 子宮頸がんという病気をどの程度知っていますか

初めに、子宮頸がん自体を知っているか聞いてみると、全体の認知度は「名前だけ知っている」54.7%となり、「名前だけでなく、病気についても知っている」44.6%を10ポイントほど上回りました。

ただ、認知度は世代間で差がみられ、40歳以上になると病気についても認識している人が多いことがわかる。

Q. 子宮頸がんの原因を知っていますか

次に、子宮頸がんの原因を知っているかをたずねると「よく理解している」と答えた人は全体で7.3%にとどまり、ほぼ全ての年代で「あまり知らない」が最も多い結果となった。病気自体は広く知られているものの、その原因の理解度は低いようだ。

子宮頸がんの発生には、その多くにヒトパピローマウイルス(HPV)が関連していると言われており、HPVは性交渉で感染することが知られている。HPVの感染自体は珍しくなく、ほとんどの場合症状のないうちにHPVが排除されるが、排除されず感染が続くと一部にがんが発生すると考えられている。そのため、性交渉の経験がある女性は特に子宮頸がんの原因をきちんと理解し、がんを予防する意識を持つことが大切だ。

 ルナルナユーザーも知らない?子宮頸がんは「予防できる」がん

Q. 子宮頸がんの予防法を知っていますか

では、その予防法について知っているかを聞いたところ、「知らない」と回答した人が70.3%と圧倒的に多い結果となりました。健康意識の高いルナルナユーザーでさえも予防法については知識がないという驚きの実態が明らかとなっている。

子宮頸がんは、がん細胞に進行する前に正常でない細胞の状態を検査で見つけることのできる疾患であり、厚生労働省によるとワクチンの接種により子宮頸がん全体の50~70%の原因とされる2種類のHPVなどの持続感染を予防する効果があるとされている。

つまり、定期検診によって細胞の異常やがんの早期発見につながるということで、早期に発見できれば比較的治癒率の高いがんであることからも、他人事とは思わずに検診を受けたり、ワクチン接種を考えることが予防の第一歩だ。

子宮頸がん検診デビューは平均27.5歳! 推奨される「2年に1度」の実態は?

Q. 子宮頸がん検診をどのくらいの頻度で受診していますか

実際に、子宮頸がん検診をどのくらいの頻度で受けているかを聞いたところ、受診状況は年代によって大きく異なった。

年代に比例して受診率は高まっており、30代後半になると「1年に1回受診している」31.1%と、「2年に1回受診している」14.8%を合わせると定期的に検診を受けている人は45.9%となり、40代になるとその割合は5割を超えている。

しかし、欧米の子宮頸がん検診の受診率が20歳から69歳で7割から8割に上ることを考えると、全年代を通して今回の結果は決して高い受診率とは言えない状況だ。さらに、厚生労働省の指針では、20歳以上は子宮頸がん検診を2年に1回受診するように推奨されているが、ルナルナユーザーが初めて子宮頸がん検診を受けた年齢は平均27.5歳で、20代前半は67.9%が「受診したことがない」と回答するなど、特に若年層における定期的な受診はまだ浸透していない状況が見受けられる。

また、受診のきっかけは、「自治体からのお知らせ・クーポン」や「職場の健康診断」が目立ち、受けた場所としては「婦人科」が6割以上、3割近くが「検診施設」。自治体によっては検診の費用助成があることも多いので、自宅に便りが来たら必ず確認し、制度を上手に活用してほしい。

検診を受けない背景に「婦人科への抵抗」や「なんとなく面倒」が根強く残る

Q. 子宮頸がん検診を受診していない理由を教えてください。(複数回答、上位5つ)

では、なぜ検診を受けないのか、受診したことのない人へ理由を聞いた。

1位は「婦人科に行くことに抵抗がある」29.2%で、婦人科自体にハードルを感じている女性は少なくないようです。“婦人科=病気になったり、妊娠を望むようになったら行く場所”というようなイメージが強いかもしれない。

しかし、医師や看護師は女性のカラダのプロとして些細な不調の相談も聞いてくれるので、頼りになるかかりつけ医を若いころから持っていると安心だ。

また、ほぼ同率で「なんとなく面倒」29.1%が2位となった。「なんとなく」という軽い気持ちで検診を怠ることで、その間にがんが進行してしまうということがないとも言い切れない。その場合の代償がとても大きいことは言うまでもないので、忙しい日々の中でも自分のカラダを優先して検診を受診してほしい。

子宮頸がんワクチン、20代前半以外はほぼ「接種したことはない」

Q. 子宮頸がんワクチンを接種したことがありますか

子宮頸がんの予防法の一つとして知られるワクチンの接種率は全体で11.5%となった。現在20代前半にあたる女性のみ7割近い接種率となっており、これは2010年にHPVワクチンの公費助成が始まったことが影響しているのかもしれない。その後2013年6月より、厚生労働省は積極的な接種の勧奨を一時的に控えていることから、そのときに対象だった少女たちを除いた年代ではほとんどの人がワクチンを接種していないようだ。

現在も、HPVワクチンは法定の予防接種として、12歳から16歳の女子であれば無料で受けることができる。接種する場合はワクチン特有の副反応など、リスクと効果を家族や医師とよく相談し、納得した上での判断が大切だろう。

“母”という立場から「子宮頸がん」を考える。約6割が、「予防について娘と話したことはない」

Q. 娘が子宮頸がん検診を受けることについてどう思いますか

続いて、中学生以上の娘がいる回答者を対象に、娘が子宮頸がん検診を受けることについてどう思うかを質問したところ、62.8%が「受けてほしい」と答えた。「既に受けたことがある」16.8%と合わせると、約8割の母親は子宮頸がん検診を必要と考えていることがわかる。

Q. 娘と、子宮頸がん予防のための検診やワクチン接種について話をしたことがありますか

一方、娘と子宮頸がん検診やワクチンの話をしたことがあるかについては、「検診・ワクチン両方について話をしたことがある」と答えたのは15.6%で、58.6%は「どちらも話をしたことがない」と回答しているなど、検診を受けて欲しいと思う母親が多いにも関わらず、実際の行動に移せているはほんの一部のようだ。

しかし、娘にとって母親は最も身近な大人の女性の一人。人生の先輩として、女性に起こりうるリスクついて正しい知識を教え、カラダについて話し合う時間を持つことで、実際に検診へ足を運ぶ習慣がつくなど、将来の娘を守ることにつながるのではないかと『ルナルナ』は考えている。

成城松村クリニック 院長 松村圭子先生からのコメント

子宮頸がんは、原因がほぼ解明されており、予防ができるがんです。

子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)に持続感染し、正常細胞が前がん病変を経て、がんに進行するには、数年~10数年という比較的長い期間を経ると言われていますので、その間にがん検診をしておけば、早期発見することができるのです。

欧米に比べてまだまだ子宮頸がん検診受診率の低い日本人女性。子宮と命を守るためにも、正しい知識を持ち、定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。

調査実施時期 : 2019年6月7日~10日、調査方法および人数 :『ルナルナ』にて10代~50代以上の女性 6,334名

構成/ino

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