出張の移動時間に仕事をこなす人がいる一方、割り切って休息に充てる人も多いだろう。狭い空間でリラックスしたい時に役立つのが、コンパクトで気兼ねなく機内や車内に持ち込める、これらのアイテム。仕事に欠かせない英気をしっかりと養おう。
「アイテムの活用でコンディションを万全に!」
池袋さくらクリニック 倉田大輔さん
医学学会の参加や出張などで新幹線や飛行機に乗る機会が多い。別名〝倉田トラベル〟と呼ばれるほど乗り物移動と旅が好きな医師。
【休息アイテム選びの条件】
●しっかり頭部を固定
●足のケアはかなり重要
●乾燥対策を万全に
乾燥などに注意しながら体のケアを万全に!
「移動中は書籍や医学文献を読んで過ごすことが多く、その際に使うのはネックピローです。頭が固定されるので、肩や首が凝りにくいという効果があります。また、疲れている時には、アイマスクの出番。目に映る光や物体の動きを遮れて、ぐっすり休めます。『エコノミークラス症候群(旅行者血栓症)』の予防には、踵やつま先を上下に動かせて、自然に足を上げられる足置きが有効ですね」
そう話す倉田大輔さんは乾燥対策用のマスクも欠かさない。
「機内はサハラ砂漠と同等の低湿度(約5~15%)で、新幹線の車中も約20%前後。日常生活に比べるとかなり乾燥しています。そのため、マスクは手放せません。コンタクトレンズを着用している人は、眼鏡にするといいでしょう。こういった対策は『短時間の移動では不要では?』と思われるかもしれません。しかし私の経験では、悪天候によって着陸後に数時間機内で過ごさなければならないこともありました。そのことも考慮し、備えを万全にしましょう」
移動中にケアするポイント【1】目元
アイマスクの温め効果で疲れた目をリラックス
白元アース『ホットウォーターアイマスク』オープン価格(実勢価格約658円)
パックを広げた時のサイズは約W18×H10cm。1箱に温水パック3個と、耳掛けひもの付いた専用カバー1個が同梱されている。
〈WRITER’S REVIEW〉パックをふたつに折って強く押すだけで、中の水袋が破れて粒状の薬剤と混ざり合い、すぐに温まる仕組み。約40℃の温かさが15分間持続。移動中のPCやスマホの使用で疲れた目の奥まで温めてくれる。
移動中にケアするポイント【2】口元
マスク内がじんわりうるおい口内や喉の乾燥をガード
花王『めぐりリズム蒸気でホットうるおいマスク』オープン価格(実勢価格約450円)
香りのバリエーションは「無香料」「ラベンダーミントの香り」「ハニーレモンの香り」の3種類を販売中。各3枚入り。
〈WRITER’S REVIEW〉開封するだけで、約40℃の蒸気が約15分間発生。マスク内、喉、鼻にうるおいをもたらす。呼吸がラクな立体形状で、ソフトな耳掛け、ウイルス飛沫ガードフィルターも採用。乾燥しがちな機内に最適だ。
移動中にケアするポイント【3】首回り
頭部を十分にサポートすることが深い眠りにつく秘訣
アーニット『コンパクトネックピロー TRAVELBOB』6980円
ノイズキャンセリングイヤプラグやアイマスク、収納用バックパックが付属。ブラック、ブルー、ピンクの3色から選べる。
〈WRITER’S REVIEW〉プッシュポンプを押すと簡単に膨らみ、ワンタッチでエアが抜けるなど使い方は簡単だ。独自の高通気性素材と機能デザインにより空気の流れを作り出し、首回りのムレを軽減。長時間のフライトでも安眠できる。