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ビジネスパーソンの間で、事前に読まなくていいぶっつけ本番の「読書会」が流行っているワケ

2019.10.31

今、「読書会」がビジネスパーソンの間でもブームだという。その背景や読書会の流れ、メリットを、“本を読んでこなくてもいい”読書会を開催する一般社団法人 リードフォーアクションに聞いた。

読書会とは?

読書会とは、一般的に、集団で読書をしたり、読書に関するコミュニケーションを行うためのイベントのことを指す。

例えば、主催者が課題本を指定し、事前にもしくは当日その場で読み、参加者が感想を言い合ったり、その本の内容についてディスカッションをしたりする。中には、参加者がそれぞれおすすめの本を紹介する読書会もあり、その内容は多種多様だ。

特にビジネスパーソンが集う読書会では、ビジネス本や自己啓発本などを取り上げ、自分の仕事や人生を振り返り、その本をどう活かすかを議論する場として活用されている。

なぜこのデジタル時代に「読書会」がブームに?

このデジタル時代になぜ、あえて紙の本を読み、対面で話し合う読書会が流行しているのだろうか? リードフォーアクション事務局長である木村祥子氏は次のように話す。

「デジタル時代、情報を広く流通させることは非常に簡単になりました。しかし、私たちがこれから直面する困難な課題に立ち向かうためには、オンラインの情報交換だけではなく、対面を通したリアルなつながり、リアルな議論がまだまだ必要だと感じます。

本という媒体は、誰もが気軽に手にすることができます。読書を知識を得るための個人の経験に留めず、話題の本の感想を分かち合ったり、仲間と一緒に読んだりすることで、内容をより深く理解したり、新しい自分に出会ったり、同じ問題意識を持った仲間たちと解決方法を見つけ出したりすることができるという場が、多くのビジネスパーソンの共感を得ています」

リードフォーアクションには約300人の認定ファシリテーターがおり、それぞれ個性豊かなテーマを設定し、全国で読書会を開催しているという。中でも、特に『働き方』をテーマにした読書会には多くの参加者が集まるそうだ。

読書会への参加メリット

ビジネスパーソンが読書会に参加すると、どんなメリットが得られるだろうか?

「リードフォーアクションの読書会の目的をひと言で表現するなら、“行動につながる読書”体験を参加者にしてもらうことです。

よくある読書会は、事前に本を読んできて、本の感想を共有する場が多いようです。一方、リードフォーアクションの読書会は、事前の読書は不要。当日、短時間で本の概略をつかみ、つかんだ情報から、新たな行動を生み出すという場です。

このように『本を事前に読んでこなくてもいい』『短時間で本の概略がつかめる』『新しい行動の一歩となる気づきや発見が持ち帰ることができる』ということが、リードフォーアクションの読書会の参加メリットになると思います」

実際、読書会の時間は1時間~1時間30分くらいだという。一人読書よりも効率的といえそうだ。

読書会はどんな流れで行われる?

読書会は実際、どのような流れで進んで行くのだろうか。

例えば、リードフォーアクションの読書会は、次の流れで「目的思考」の読書をするという。

(1)読書会が終わったときに、どのような目的を達成したいかを各自で考える。
(2)設定した目的を皆に共有しながら自己紹介をする。
(3)これから読む本の表紙や目次などを見て、本の全体像を確認。
(4)もし、この場に著者がいたらと想像し、著者に対する質問を各自がつくる。
(5)各自が答えを探す読書をする。
(6)各自が見つけた答えを皆に共有し、参加者同士で議論をかわす。
(7)新しい気づき、発見から、未来に向けた行動を宣言する。

読書会での読書は、一人読書では到底得られない本の読み方であり、インプットとアウトプットを同時に行える貴重な機会と言えそうだ。何より、「本を事前に読んでこなくていい」「短時間で効率的に本が読める」というのは忙しいビジネスパーソンにとって嬉しい。

各所でさまざまな読書会が開催されている。その内容や進め方も多種多様。まずは興味のある読書会参加してみて、自分に合った読書会を見つけるのもいいだろう。

(画像はすべてイメージ)

【取材協力】
一般社団法人 リードフォーアクション
リードフォーアクションが誕生したのは2011年9月。同年3月に起きた東日本大震災で、日本社会全体が大きく揺らぐ中、多くの人が、新しい時代を自分たちの手で創っていく必要性を感じていました。その一歩をともに踏み出すため、人と人をつなげ、知を共有するソーシャルリーディング・コミュニティとしてスタートしました。
https://www.read4action.com/

取材・文/石原亜香利

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