
続々と新製品が登場する、ワイヤレスイヤホン
各社の強みを生かした機能が特徴だ
また、Appleからの新製品の登場も期待されている
Office連携が可能なワイヤレスイヤホン
Microsoftは10月2日、ワイヤレスイヤホンのSurface Earbudsを発表した。Microsoftのオーディオ製品と聞くと意外に思うかもしれないが、同社は2018年にもノイズキャンセリングヘッドホンのSurface Headphonesを発表している。
Surface Earbudsは左右が独立した「完全」ワイヤレスイヤホンで、音楽の再生や携帯電話と連携させての通話だけでなく、AIアシスタントのCortanaからニュースやスケジュールを聞くことも可能だ。また、円形のイヤホンはタッチ操作に対応している。
Surface Earbudsの大きな特徴は、Office 365に対応していることだ。これにより、たとえば音声でスライドを操作したり、文字を音声入力することができる。また、翻訳機能や音楽アプリのSpotifyとの連携にも対応している。
Googleはデザイン一新し機能を強化
そして、Googleも今月にワイヤレスイヤホンのPixel Buds(第2世代)を発表した。2017年に発表された第1世代モデルはイヤホン同士がケーブルで繋がれていたが、新モデルではSurface Earbudsと同様に、完全ワイヤレスイヤホンとなっている。
Pixel Buds(第2世代)では本体デザインを変更し、耳へのフィット感が向上。また、マイクで周囲の音を取り込むことで、うるさい場所では音量を上げる機能を搭載している。さらに、自分の声だけを集め、快適な通話を実現している。
通信性能も向上し、野外ならフットボール会場の広さ、あるいは屋内でも3部屋離れた場所からの接続が可能。本体だけなら5時間の駆動、充電ケース込みなら24時間の運用が可能だ。
AirPodsに刷新の予兆あり
2016年にAppleが発売したワイヤレスイヤホンのAirPodsは、ワイヤレスイヤホン市場をまさに生み出した製品だといってもいい。2019年にはiPhoneとの接続性能が向上し、ワイヤレス充電ケースが付属した新モデルも登場した。
そして次期AirPodsでは、周囲の騒音を低減する「ノイズキャンセリング機能」の搭載が噂されている。また本体形状も以前の「開放型」から「密閉型」へと移行することで、より遮音性と音質の向上が期待されている。
ますます盛り上がりをみせる、ワイヤレスイヤホン市場。我々が屋外でイヤホンのケーブルをほとんど目にしなくなる日も、そう遠くはなさそうだ。
文/塚本直樹
こちらの記事も読まれています