[江戸鼈甲屋]
江戸鼈甲屋のハンドメイド万年筆
「常識を覆す」ことに情熱を注ぐ職人たちがいる。もちろん、容易ではないからこそ常識なのだが、それが成功したとき、革新の逸品が誕生する。本品は若き鼈甲職人である石川べっ甲七代目・石川浩太郎氏の挑戦によって完成した、鼈甲巻きの万年筆である。
1802(享和2)年に創業した江戸鼈甲の老舗「石川べっ甲」が、現代における新たな挑戦として完成させた鼈甲巻き万年筆。
鼈甲とは南方の海域やカリブ海、インド洋に生息するウミガメ「タイマイ」の甲羅を加工したもの。その歴史は、日本では聖徳太子の時代まで遡るが、現在では1992年を最後にワシントン条約によって輸出入が禁止されている。
ベースとなる万年筆にはドイツ製を採用。重厚な仕上がりとなめらかな書き心地は、一生モノと呼べる品質だ。
この貴重な素材を万年筆に巻くのは常識を超えた至難の業。3年もの試行錯誤を繰り返し完成した本品は、職人の繊細な手作業のみが実現する至高の筆記用具である。
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