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30年間増加し続けていた米国の双子の出生率が減少に転じる、米国立保健統計センター調査

2019.10.19

双子の出生率が米国では減少に転じる

米国では1980年代初頭から30年間にわたって双生児の出生数が増加し続けていたが、近年、その数が減少に転じていることが、米疾病対策センター(CDC)傘下の米国立保健統計センター(NCHS)のJoyce Martin氏らが実施した調査から明らかになった。

2014~2018年の間に双生児の出生率は4%減少し、2018年には出産1,000当たり32.6の双子が生まれていたという。調査結果はCDCが発行する「NCHS Data Brief」10月3日号に掲載された。

Martin氏らは今回、米国の全米人口動態統計システム(NVSS)のデータを解析した。その結果、米国における双生児の出生率は、1980~2003年の間は年平均2%のペースで増加し、2003~2014年は年平均1%未満のペースに減じたもののやはり増加傾向にあったことが分かった。

ピークは2007年で、総計13万8,961人の双生児が生まれていた。ところが、2014~2018年における双生児の出生数は1年当たり平均2%のペースで減少していた。

2018年に生まれた双生児の数は12万3,536人であり、この数字は2002年以来、最低であったという。

また、2014~2018年における双生児の出生率は、20代の女性ではほとんど変化がみられなかったのに対し、30歳超の母親で10%以上減少していた(30~34歳で10%、35~39歳で12%、40歳以上で23%)。

しかし、減少がみられたのは白人においてのみであり、ヒスパニック系や黒人の母親では変化はみられなかった。

さらに、2014~2018年の間に双生児の出生率は17州で有意に減少していたが、アリゾナ州とオクラホマ州、アイダホ州の3州では有意に上昇していたことも分かった。

2018年では、双生児の出生率はニューメキシコ州で出産1,000当たり24.9と最も低く、ミシガン州およびコネチカット州で出産1,000当たり36.4と最も高かったほか、45の州およびコロンビア特別区で双生児の出生率が3%以上であった。

Martin氏をはじめとする専門家らは、双生児の出生率減少には、不妊治療―特に生殖補助医療の技術向上が関係しているのではないかとの見方を示している。

「以前は複数の受精卵を子宮内に移植する治療が広く行われていたため、双子や三つ子の出生数が多かった。しかし、技術の向上に伴い、複数の受精卵を移植する女性の数は減少した」と同氏は説明し、「実際、今回の研究においては、生殖補助医療を受ける確率が高い高齢女性および白人女性において双生児の出生率低下がみられた」と付け加えている。

双生児の出生数は、低下したとはいえ1980年(出産1,000当たり18.9)と比べると依然として高い。

Martin氏によれば、双生児では早産リスクや出生から1年以内の死亡リスクなどが単胎児と比べて高いなど、双生児の出産にはさまざまな問題がつきまとう可能性がある。ただ、今後も生殖補助医療の技術向上に伴い、早産児の出生率はさらに低下すると同氏は予測している。

非営利団体マーチ・オブ・ダイムズのチーフ・メディカル&ヘルス・オフィサーであるRahul Gupta氏も、双生児が減少した背景には生殖補助医療の技術向上があるとするMartin氏らの見解に同意し、「高齢出産女性で多胎児の出産が減少したのは前向きな進展だ」と話す。

また、同氏は、生殖補助医療を検討している女性に対し、子宮に戻す受精卵を1つにすることや、最新の技術を採用することなど、母子の健康に良い結果をもたらす選択肢について医師に相談してほしいと呼び掛けている。(HealthDay News 2019年10月3日)

Copyright © 2019 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.cdc.gov/nchs/products/databriefs/db351.htm

構成/DIME編集部

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