ディフェンダー、シアンFKP37、ホンダe、フランクフルトモーターショーで話題をさらった超個性派モデル3選
2019.10.19
最近のモーターショーの例に漏れず、今年のフランクフルトモーターショーも地元ドイツ以外のメーカーの多くが参加を見送っていた。もちろんそれ自体はとても残念なことで、モーターショーの勢い自体にも大きな影響を及ぼしていたのは間違いない。しかし逆に、そんな状況下であえて参加しているということは、何かしらアピールしたいニューモデルがあるということで、参加したひとつひとつのメーカーのブースを見ると、多くが例年と同等か、むしろそれ以上の活気が感じられた。
ランドローバーの本格オフローダー「ディフェンダー」
地元ドイツ勢以外で最も大きな注目を集めていいたのはジャガー&ランドローバーが世界初公開したディフェンダー。ジープラングラー、メルセデスベンツGクラスと同系統の多くのSUVとは一線を画す本格派のオフローダーである。
クーペルックのものをはじめより乗用車に近いスタイリングを持つSUVが増えたが、新型ディフェンダーはスクエアで旧来からのオフローダーらしいフォルム。細部の処理はかなり現代風で、ランドローバーディスカバリーの後継車と言われても違和感がないほど洗練された。このあたりは歴代のイメージを色濃く残すラングラーやGクラスとは若干趣が異なり、ディフェンダーの方がより新しいものに見える。
デザインだけでなく構造自体も進化。これまでのスチール製フレーム構造からほかの多くの最新のランドローバーモデル同様、アルミ製のモノコックに変更。ただし、ボディ剛性は従来モデルの3倍ほどに上がっているという。先代同様、“90”と呼ばれるショートホイールベース版とロングホイールベースの“110”という2つのボディが設定され、90は前3+後3の6人乗りか前2+後3の5人乗り、110は3+3の6人乗りのほかに2+3+2の3列シートを持つ7人乗りも用意される。
コイルスプリングもしくは空気バネを備えたシャシーは最大で291mmという驚異的な最低地上高のおかげで最大90cmまでなら水の上を走りことも可能だという。また高いオフロード性能を維持しつつも優れたオンロード性能を与えたことも新型の特徴だと開発陣は胸を張る。エンジンは直列4気筒と直列6気筒のガソリンターボと直列4気筒のディーゼルターボのほかに、追ってプラグインハイブリッドも設定される予定だ。先代は限定もしくは短い期間でしか導入されなかったが、おそらく新型は日本でもカタログモデルとして継続販売されることになるだろう。