
Googleは10月15日(現地時間)のイベントで、複数の新プロダクトを発表した
ラップトップからWi-Fi製品まで、その製品は多岐にわたる
Googleはこれらのプロダクトで、どのような将来を見越しているのだろうか
OS普及を狙った新型ラップトップ
まずイベントで最初に発表されたのは、新型ラップトップの「Pixelbook Go」だ。こちらはOSにWindowsではなく、Googleが開発したChrome OSを搭載したChromebookという扱いになる。
Pixelbook Goは13.3インチのフルHD解像度ディスプレイを搭載し、底面部が波のようにうねった特徴的なデザインを採用。省電力なChrome OSのおかげで、満充電状態で12時間の使用ができ、また20分の充電で2時間駆動するなど、身軽なラップトップに仕上がっている。
そして、値段と性能のバランスも注目だ。インテルのCore m3プロセッサや8GBのRAM、64GBのストレージを搭載したモデルは649ドル(約7万1000円)、4K解像度ディスプレイや16GBのRAM、256GBのROMを搭載したモデルも1399ドル(約15万円)で発売され、廉価モデルが多いChromebookの中では存在感のある製品となっている。
使い勝手の向上したワイヤレスイヤホン
2017年にGoogleは、ワイヤレスイヤホンの「Pixel Buds」を発表した。こちらはイヤホン同士がケーブルで接続され、首の後ろに引っ掛けるスタイルだったが、今回のイベントで発表された「Pixel Buds(第2世代)」はケーブルのない「完全ワイヤレスイヤホン」となっている。
より周囲の音を遮蔽できる密閉型イヤホンのPixel Budsは、マイクで周囲の音を検知することで音量を調節したり、あるいはより正確に声を拾うこともできる。さらにスマートフォンとの接続機能も強化され、野外ならフットボール会場、屋内でも3部屋離れた位置からでも通信可能だ。
また前モデルから引き続き、Google アシスタントに対応することで天気予報やニュース、スケジュールなどが確認できる。本体は最大5時間の駆動が可能で、充電ケースで充電しながら運用すれば最大24時間も使用できる。
Wi-Fi接続デバイスも刷新
新型Wi-Fiルーターの「Nest WiFi」も発表された。こちらでは自宅やオフィスのWi-Fiを中継することで、通信範囲を広げる「メッシュWi-Fi」という機能が利用できる。また前モデルに比べ、通信速度が最大2倍高速になり、通信範囲も最大25%拡大されている。
さらにGoogle アシスタントを搭載することで、スマートスピーカーのように自分のニュースやスケジュールが確認できるだけでなく、音声コマンドでのルーターの制御が可能になった。
そして、小型スマートスピーカーはNestブランドのもとで「Nest Mini」へと刷新された。こちらでは、背面に壁掛け用の穴が設けられ、壁への設置が可能になった。さらに機械学習チップを搭載することで、本体内でのGoogle アシスタントの処理が可能となっている。
文/塚本直樹