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世界へ踏み出す絶好のチャンス!世界的なスタートアップイベント「SXSW」で何かを見つける方法

2019.10.22

Photo by Dave Pedley

音楽祭・映画祭・インタラクティブフェスティバルが融合した大規模イベント、SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)。毎年3月に米国テキサス州オースティンで開催される同イベントには、国内外から多くの来場者が訪れ、期間中は街中がお祭り騒ぎになる。

元々は音楽フェスとしてスタートしたSXSWは、カルチャーに根ざしながらも「最先端技術が集まる場」「スタートアップの登竜門」としても知られており、TwitterやPinterestが世界的にブレイクしたきっかけの場でもある。

今回、日本でも知名度が増しているSXSWへ2012年から参加し続けている宮川麻衣子氏(VISIONGRAPH INC.)に、SXSWの魅力やイベントを最大限に楽しむための秘訣を伺った。

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日本人の参加者も増えるSXSW、会場となるオースティンはどんな所?

――SXSWには、日本人も多く参加されているのでしょうか?

宮川:私は元々音楽が好きで「いつかSXSWに行ってみたい」とずっと考えていました。2012年に出張で初めて訪れたのですが、当時の日本でSXSWはあまり知られていなかったので、現地で日本人の方には会いませんでしたね。ただ、元々が音楽フェスということもあり音楽業界の方の間では有名だったようで、90年代から訪れている方もいたようです。

2015年にPerfumeが出演したことで日本でも広く知られるようになり、今では日本の大企業が出展したり、日本人の来場者も増えました。

――SXSWの開催地、オースティンはどのような雰囲気なのでしょうか?

テキサスは保守的な州として知られていますが、オースティンだけはリベラルな雰囲気があります。オースティンの人たちは、日常的に政治の話をしたり、真面目に社会課題を話題にしたりするのも特徴的ですね。

オースティンは、その住みやすさから1日あたり150人ほどが転入してくる計算になるそうです。(テキサス州は)法人税がないため、起業がしやすい場所としても知られています。
SXSW開催中は、街中全体が賑やかになり、夜に女性一人で歩いていても問題ないですよ。

SXSWを楽しむコツは自分の興味・関心に素直になること

SXSWは、Music/Film/Interactiveの3つのTracks(カテゴリ)に分かれており、多様な話題、人々が集う。単に「情報共有を行う場」にとどまらず、「共に考える場」としても機能している。

最近では、ソフト/ハードのテーマから「人間としてどう生きるか」など、概念的な内容に中心テーマがシフトしている傾向があり、SXSWの来場者の中には、自身の生き方へのインスピレーションを得ようとする人も少なくない。

――これからSXSWに訪れる方に、知っておいて欲しいポイントはありますか?

宮川:まず、自分の専門外の分野のセッションやピッチに足を運ぶことを意識するのがいいと思います。例えば、「自分は仕事でマーケティングの部署だからブランドを」と回るのではなく、「全く知らない分野」や「自分自身が興味のあるもの」を観に行くのがおすすめです。

SXSWを「専門性を高める場」としてではなく、他の分野を見ることによって「自分の専門性を改める場」として活用するが良いと思います。

Photo by Hutton Supancic/Getty Images for SXSW

――なるほど。新たな刺激を、自分を振り返るきっかけにするということですね。

宮川:はい。開催期間は新しいモノ・コトに触れることで、脳内が「カオス状態」になります(笑) でも、そこからジワジワと湧いてくるものがあるんです。最後には、自分自身を振り返るとても良いきっかけになった、と感じられるはずです。

――SXSWは情報共有だけでなく、共に考える場にもなっているということですが、参加者と交流する上でのポイントはありますか?

宮川:まずは「自分は何なのか」を説明できるようにしておくのが良いでしょう。私の場合、「未来を予報しています」とサッと言えるようにしていますし、それがきっかけで話が膨らんだり、つながりができたりしてきます。

「自分が何なのか」というのは、所属している会社名などではありません。会社のミッションというよりは、自分のミッションを話せるようにした方が楽しめますし、学びも多いと思います。「火星に興味があるんです!」など、「個人として何に関心があるのか」を明らかにしておくことが大切です。

そのためには、「自分のネタを洗練させておく」「全体的に知識量を上げていく」「世界の出来事に関心を持ち自分の意見をまとめておく」など、準備をしておくと良いかもしれません。

――自分の関心ごとと、それに対する意見を持っておくことが重要なんですね。

宮川:「SXSWに行けば何かが得られる」と期待する方も多いのですが、「くれくれ姿勢」では、何も得られずに終わってしまう可能性があります。

先ほどお伝えしたように「自分は何なのか」「自分は何に興味があるのか」を明確にして、積極的に他者と関わりを持ち、閉じることなく対話をするのが良いと思います。もらうだけでなく与えることも大切です。「自分が何なのか」さえはっきりしていれば、その場の会話でどう転ぶのか、その時に任せてみるのも楽しいですよ。

Photo by Aaron Rogosin

――宮川さんは、現地ではどのように行動されているのでしょうか?

宮川:私は誰かと一緒に行ったとしても、現地では別行動をします。夜に連絡を取り合って一緒に食事をすることはありますが、単独でないと自分の興味に素直になれない気がして。

日本人の方はよく「群れ」で行動してしまいがちですが、それはとても勿体無い気がします。「知っている人についていけばいいや」と考えるのではなく、自分の興味に従って行動するのがSXSWのおすすめの楽しみ方です。

――たしかに、日本人は団体行動をしてしまいがちですが、SXSWでは1人で行動した方が得るものは多そうですね。本日はありがとうございました。

宮川氏によれば、2017年頃から2019年までのSXSWは社会課題がテーマになることが多かったそうだ。2020年には「今ある技術でそれらの社会課題をいかに解決していくか」という、具体的なビジネスの領域に注目が集まることも予測されている。2020年のSXSWには、いわゆる「ビジネスヒーロー」の登壇が増えるかもしれない。

新しいビジネスのヒントを得たい方はもちろん、自分自身の生き方を見直したい方にとっても、来年のSXSWは有意義な場になるはずだ。SXSWが、自分の人生を変える大きなきっかけになるかもしれない。

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【取材協力】
宮川麻衣子氏
SXSW Japan Office /VISIONGRAPH INC.代表取締役。

大手CMプロダクションに入社後、コンテンツ戦略の企画・制作に従事する。2012年からSXSWに来場者として参加し、2013年には「未来予報」を発行。現在は、「未来に何が起こるのか」をリサーチ・分析し、その情報を基に企業のコンサルティングを行っている。著書に、2027年に生まれる (かもしれない) 50の新たな職業を描いた『10年後の働き方』(インプレス社/曽我浩太郎氏との共著)がある。

取材・文/久我裕紀 撮影/篠田麦也

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