人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

花王・澤田道隆社長インタビュー「地球の恵みを受けてモノ作りをしているからこそ、環境問題に真剣に取り組みたい」

2019.10.17

 花王がこのほど明らかにしたESG経営について、先日@DIMEでも紹介したが、記者発表した9月26日、終了後に澤田社長をインタビューする機会に恵まれた。急きょ実現した短時間のインタビュー。記者発表の内容を踏まえ、気になった点について聞いてみた。

変化に対応しない企業は必ず取り残される。しかし、従来の延長線上に答えはない

--ESG経営に大きく舵を切ることを決めた決定的な要因は何だったのでしょうか?

 われわれが変わらないと、必ず取り残されるという危機感です。現在はあらゆる面において変化が大きく、しかも非常に速く起きています。われわれがイメージしている以上に変化のスピードは速いです。おそらく、大きな変化に対応できない、対応することを目指さない企業は取り残されるのではないのでしょうか。

--どのように変わるかがポイントになりそうですね

 重要なことは、何を中心にして変わるかです。いろんな変わり方があると思いますが、われわれは元々、人に、社会に、地球に、よきモノづくりをしてきたので、自然環境や社会環境が大きく変化していることを踏まえると、キーワードはESGになります。地球環境の恵みを受けてモノづくりをしているので、地球環境問題には真剣に取り組まないとなりません。これまでの延長線上に答えはないので、ESGでもこれまでにないレベルで取り組もうという意味で、ESG経営と名乗ることにしました。

--従来の延長線上に答えがないとなると、企業は意識をガラッと変えないとこれから先は生き残れないことになります

 そうしないと、もうダメです。現在は情報伝達の手段が増え、それまで知られていなかったことが多くの人に知られるようになりました。得られた情報を元に変化に対応し社会から取り残されないようにしないと、企業は成長どころの話ではなくなります。

「こうしたい」という思いを今までにない高いレベルで実行するには、ガバナンスが重要になる

--ESG経営に舵を切ることで狙っていることは何ですか?

 高いレベルのCSR(企業の社会的責任)、サステナビリティー、EVA(経済的付加価値)、健康経営を目指すことです。われわれは以前から、EVA経営をはじめ健康経営など、様々なことを経営に取り入れてきました。しかし、これまでいろいろ取り組んできたことは、ガバナンスも含めてすべてESGに含まれます。ESG経営は、これまで取り組んできたCSR、サステナビリティー、EVA経営、健康経営を全部集約したものになります。

--最後に、ESG経営を長期的な視点に立って俯瞰したとき、課題になることがありましたら教えてください

 私は2030年頃までは見通していますが、後継者はおそらく、さらに5年後、10年後を見通します。2035年、2040年をどういう風に予測するかは、次の経営トップが考える大きな課題です。

 ESGも、デジタルの第4次産業革命の社会の中でどうあるべきかが問われるはずです。人間の存在感を問い直さないといけない次元に移行すると思っています。「AIにやられるんじゃないか」なんて言われることがありますが、そんなことは絶対にありません。ただし、「こうするんだ」「こうしたい」という思いを、今のレベルとは違う高いレベルで実行しなければならないでしょう。だから、ESGではガバナンスが重要になるということを記者発表で強調したのです。

花王ウェブサイト
https://www.kao.com/jp/

取材・文/大沢裕司 撮影/横田紋子(編集部)

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2019年11月15日 発売

DIME最新号の特別付録は「スタンド一体型簡易スマホジンバル」!今年から5年先のトレンドまで丸わかり!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。