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脳卒中の後、職場に復帰できるかどうかは歩行速度がカギに、英マンチェスター・メトロポリタン大学研究

2019.10.13

脳卒中後の職場復帰の可否は歩行速度で予測可能?

脳卒中を経験した若年成人では、歩行速度が職場復帰できるかどうかのバロメーターになるかもしれない。

そんな研究結果が英マンチェスター・メトロポリタン大学のHannah Jarvis氏らにより報告された。

1秒間に0.93m歩けるかどうかが、日々の業務に対応できるかどうかを予測する閾値になるという。研究の詳細は、「Stroke」9月26日オンライン版に掲載された。

Jarvis氏らによると、脳卒中を発症する患者の4人に1人は65歳以下であり、最大44%の人が歩行困難のため職場に復帰できないという。

同氏は、「脳卒中は運動制御や運動機能に影響を及ぼす。仕事に復帰するなら、駐車場やバス停、オフィス、会議室まで歩かなければならない。

だが、歩けなかったり、疲れやすかったりする場合、仕事をこなす能力が著しく阻害される」と説明している。

今回の研究は、英ウェールズの6施設の病院から集めた18~65歳の脳卒中生存者46人(18~40歳が6人、41~54歳が21人、55~65歳が19人)と、年齢をマッチさせた健常者15人(対照群)を対象にしたもの。

Jarvis氏らは対象者に、それぞれの快適歩行速度で3分間歩いてもらい、歩行速度と歩行距離を測定するとともに、歩行中の酸素消費量を測定して代謝エネルギー消費量と歩行の代謝コストを調べた。

その結果、脳卒中生存者は対照群に比べ、年齢に関係なく歩行速度が遅く、歩行の効率性も低いことが明らかになった。

また、脳卒中生存者のうち職場復帰できたのはわずか23%であり、職場復帰の最も強力な予測因子は歩行速度であることも判明した。

具体的には、0.93m/秒以上歩ける人では、歩けない人に比べ、職場復帰できる可能性が有意に高かった。

職場復帰できた人では、10人中9人が0.93m/秒以上の速さで歩くことができており、平均歩行速度は、職場復帰を果たした人では1.18m/秒だったのに対し、復帰に至らなかった人では0.74m/秒だった。

結果についてJarvis氏は、「今回の研究により、脳卒中後の患者が職場復帰できるかどうかを臨床医が判断する際、歩行速度が有用なツールとなることが分かった。簡単な上にコストもかからず、それでいて有効なツールだ」と述べている。

Jarvis氏はさらに、今回の研究で示された0.93m/秒という閾値を脳卒中後のリハビリおいて活用できる可能性について示唆し、「例えば、患者の歩行の質を維持しつつ歩行速度を上げることに注力することで、患者が職場へ復帰できる機会も生まれてくるのではないか」と付け加えている。(HealthDay News 2019年9月26日)

Copyright © 2019 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.ahajournals.org/doi/abs/10.1161/STROKEAHA.119.025614

構成/DIME編集部

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