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デジタル化によって記憶力が損なわれているという説は本当だった!

2019.10.11

「次は自分の番」という状況では何かとあたふたしてしまうかもしれない。それもそのはず、そういう状況では認知機能がかなり低下しているというのだ。

“次の番効果”で記憶力が損なわれる

 たとえば小学校の国語の授業で、いきなり名指しされて朗読をするのと、席の順番で前の生徒に続いて朗読するのとでは、どちらが気が楽だろうか。最新の研究では「次は自分の番」という時には記憶力が損なわれていることが報告されている。

 カナダ・ウォータールー大学の研究チームが2019年8月に「Journal of Memory and Language」で発表した研究では、合計400人が参加した4つの実験で、「次の番効果(Next-in-line effect)」によって記憶力が損なわれ、前の人の話の内容が記憶に残らない現象が実際にあることを報告している。順番に朗読する国語の授業では、自分の直前に朗読した生徒の話はあまり耳に入らず、その分授業の内容がよく理解できなくなることにもなる。

「パフォーマンス予測(performance anticipation)は、パフォーマンスの前に発生する情報に注意を払うのではなく、その後のプレゼンテーションの詳細に集中する傾向があるため、記憶力を損ねる可能性があります。特にこれから行う自分のパフォーマンスに不安を感じている人は、この現象を経験する可能性が特に高いでしょう」と研究を主導したノア・フォーリン氏は語る。

Neuroscience News」より

「私たちの研究結果は、パフォーマンス予測が効果的なメモリエンコーディング戦略にとって有害であることを示しています。現在、この“次の番効果”が実際に教室での生徒たちの学習と記憶に悪影響を及ぼしているのかどうかを検証しています」(ノア・フォーリン氏)

 学校の授業で生徒たちは朗読やプレゼンなどさまざまな発表を行うが、こうしたパフォーマンスが持つこのようなネガティブな側面は広くよく理解されなければならないのだろう。

“次の番効果”による記憶力の損失を生徒個人の側で回避するためのシンプルな方法は、クラスなどの発表では自分が最初の発表者になってしまうことである。一番最初に発表を行ってしまえば、後は心おきなく授業に集中できるからだ。「次は自分の番」という状況をなるべく作らないほうがよいのかもしれない。

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