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増税による6兆円超の家計負担、米中貿易摩擦など不透明な外部要因により景気低迷脱出は2020年4月以降に

2019.10.06

いよいよスタートした消費税10%。今回の増税が日本経済にどのような影響を与えるのかをまとめた三井住友DSアセットマネジメント株式会社によるマーケットレポートがこのほど発行されたので、紹介していきたい。

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1989年に3%の消費税が導入されて以来、税率引き上げの都度、市場に大きな影響が見られた。

『消費増税』シリーズではその様々な影響を取りあげる。今回は『消費増税』と日本経済の関係。内閣府「2019年度年央試算」では、各種政策効果もあり内需中心の景気回復が期待され、2019年度実質GDP成長率は+0.9%とされているが、三井住友DSアセットマネジメントは増税後、経済は減速し同成長率は+0.6%程度と見ている。

【ポイント1】『消費増税』後の内閣府試算は2019年度+0.9%

7月に発表された内閣府「2019年度年央試算」では、日本経済は当面弱さが残るものの、雇用・所得環境の改善が続く中、各種政策の効果もあって、個人消費や設備投資など内需を中心とした景気回復が期待される、と述べられている。

その結果、『消費増税』後の2019年度実質GDP成長率は前年度比+0.9%、2020年度は同+1.2%程度が見込まれている。

各種政策の効果としては、増税による6兆円弱の家計負担増に対し、軽減税率や教育無償化、年金額改定などにより4兆円超、その他ポイント還元や国土強靭化特別枠で1.5兆円の負担減が見込まれ、増税分はほぼオフセットされることになる。

【ポイント2】過去2回の増税では経済成長率はいずれも鈍化

3%から5%の増税(97年4月1日)の際は、97年度実質経済成長率は前年度比0%、98年度は同▲0.9%となった。増税の影響の他、アジア通貨危機や金融機関の破綻などが影響した。

5%から8%の増税(14年4月1日)の際は、14年度の実質GDP成長率が同▲0.4%と、リーマンショック直後の09年度以来、5年ぶりのマイナス成長に転じた。

【今後の展開】米中貿易摩擦の影響や各国政治の不確実性の高まりに留意

今回の増税では、内需は政策対応で支えられることが見込まれるが、海外要因には注意が必要。

米中貿易摩擦問題は、両国の歩み寄りが見られ10月に予定される閣僚級通商協議が期待されているが、予断は許さない。

中国経済も更に減速する可能性がある。また、英国の欧州連合(EU)離脱問題やイラン情勢など不確実性の高まりに留意することが必要と考えられる。

三井住友DSアセットマネジメントでは、日本経済は米中貿易摩擦など不透明な外部環境と、『消費増税』が重石となり、暫く低迷すると予想しており、2019年度実質GDP成長率を前年度比+0.6%、2020年度は同+0.4%を見込んでいる。

追加の経済対策の効果や米中貿易摩擦の事態安定のタイミングなどから、景気低迷を脱するのは2020年4-6月期以降と見ている。

出典元:三井住友DSアセットマネジメント株式会社

構成/こじへい

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