AI化・自動化で働き方も激変!ビジネスパーソンを取り巻く環境変化と求められる未来型人材のカタチ
次々と生まれる技術革新やAIによる人間の仕事の代替可能性が叫ばれる中、ビジネスシーンはどう変わり、人の働き方はどう変わっていくのか。Googleで人材育成に携わったピョートル氏が説くのは、企業と個人が所属を問わずつながる、新時代のワークスタイルだ。
「互いをパートナーと認識して働く〝FOR WITH〟の精神が重要」
ビジネスパーソンが分散化。働き方も柔軟な関係に
世界で最も優秀な人材が集まるといわれる企業のひとつ、Google。その人材育成に関わってきたピョートル氏は「企業に求められる人材の定義が変化しつつある」と語る。その背景にあるのは、ビジネス環境の急速な変化だ。人間の役割を変えるAIやロボティクスなどの技術進化に加え、インターネットによって世界はフラット化され、あらゆる新規ビジネスが立ち上がる現代。企業が自社のリソースだけでイノベーションを起こすことは難しくなり、企業と企業、企業と個人の関係性をオープンにしていかなければ、時代の変化に取り残されてしまう。つまり、優秀な人材を採用することで事業開発を推進していた従来型の自前主義、企業という「枠」の中で働く時代から、所属を問わずそれぞれ「軸」を持った個人がつながり合う分散型がこれからの働き方のスタンダードになっていくというのだ。
「ビジネス環境の変化から、副業禁止や終身雇用など企業と個人の関係性を密に結ぶ雇用体系は、今後少なくなっていくはず。ひとつのプロジェクトを動かすのにも、メンバーの半数が正社員で、あとは他企業に所属する副業人材やフリーランスと協業するといった形が普通になっていくと思います」
これは同時に、働き方の多様化をも意味する。ピョートル氏が考える「未来の働き方」には4つのパターンがある。
「1つ目は、自分の時間とエネルギーを企業に提供する〝企業人〟。2つ目は、自分のスキルを利用者に提供していく〝フリーランサー〟。3つ目は、人材を雇用してチームを構成する〝起業家〟。そして最後が時間やお金を投資することで成果を上げる〝投資家〟です。どれが正しいということはなく、ミッションに対してどのように成果を上げるのかを考え、働き方を柔軟に変えることが重要。その中で大切なのが〝FOR WITH〟の精神です。誰かの〝ために〟ではなく、誰かと〝ともに〟がポイント。平等な関係、パートナー精神があれば、より効果が上げられ、イノベーションを起こせます」
■ 企業組織の変化
組織は経営者が掲げたビジョンの下で階層構造が作られる「従来型」から、企業と個人が対等な関係性で価値を提供しあう「自律分散型」へ。
■ NEW ELITE VS OLD ELITE
学歴や肩書など「固定化された地位」に固執する「OLD ELITE」は、持続的な成長を続ける次世代型「NEW ELITE」に勝てない。
■ 仕事の選択肢とこれからの働き方のステージ
仕事とは、主体的に社会と関わりながら価値を提供していく行為。「誰に何を提供するのか」という目的から働き方を考える。
自分がどんな働き方をしたいか明確にしつつ、変化に応じて柔軟に対応できるよう備えておくことも大切。
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