
多くのメーカーから販売されているデスクトップパソコンは、『スペックや機能』や『機種』によって違いがあります。ベストなパソコンを選ぶためには、用途に合わせたスペック選びが大切です。そこで、デスクトップパソコンの用途別選び方をまとめました。
デスクトップパソコンについて知ろう
パソコンは、大きく分けて『デスクトップパソコン』と『ノートパソコン』の2種類があります。このうち、デスクトップパソコンとはどのようなものか、ノートパソコンとの違いと併せて基本的な情報をまとめました。
ノートパソコンとの大きな違い
デスクトップパソコンがノートパソコンと大きく違うのは、『携帯性』です。デスクトップパソコンは特定の場所に置いた状態での使用が想定されているため、場所の移動をすることは少ないです。そのため、サイズも大きいものが多く、持ち歩くことも困難です。
本体のサイズが大きいほど『スペックの高いCPU』を積むことができ、負荷がかかる作業もスムーズに行えます。ディスプレイも大きいので、迫力ある映像やゲームを楽しみたいときにも適しています。
デスクトップパソコンの種類
デスクトップパソコンは、形状により複数の種類があります。
- タワー型
- ミニタワー型
- スリム型
- スティック型
- 一体型
『タワー型』は、他のタイプよりもサイズが大きく、タワーのような形の本体を持つパソコンです。大きい分スペックを高くしやすく、増設もしやすいのが特徴で、カスタマイズをしたい人に最適です。
『ミニタワー型』や『スリム型』は、タワー型を小さめ、またはスリムな形状にしたもので、カスタマイズのしやすさと省スペースを兼ね備えたタイプです。
以上はすべてディスプレイが別になっているタイプですが、これらに対してディスプレイと本体が『一体型』は、スッキリとした見た目が特徴です。
スタイリッシュなデザインのものも多く、省スペースであるため人気が高い種類ですが、自分に合った機能が持てる「拡張性が少ない」点がデメリットです。
スペックから自分に合ったタイプを選ぼう
ノートパソコンより高性能なパーツを搭載でき、購入後もカスタマイズがしやすいデスクトップパソコンはスペックも三者三様です。
パソコンの主要パーツの性能差がパソコンそのものの性能に影響するので、パソコン選びではパーツのスペックについても確認しましょう。
パソコンの性能を左右するCPU
『CPU』は、パソコンの頭脳に当たる重要なパーツです。CPUの性能は処理速度にも影響し『画像・動画編集・ゲーム』などの負荷がかかる処理能力に差が出やすくなります。
ウェブサイト閲覧やメール、文書作成などの軽めの作業をメインで使う場合はCPUの性能はあまり気にすることはありません。
しかし、3Dゲームやグラフィックなどの「負荷がかかる作業」を行う機会が多い人は、負担をかけてもスムーズな動きに対応するために、CPUの性能を必ずチェックしておきましょう。
メモリやストレージもチェック
『メモリ』とは、一時的にパソコンのデータを記憶するパーツです。容量が大きいほど複数の作業を同時に行え、一度に処理できるデータの数も増えます。
『ストレージ』は、パソコンで使用するデータを保存するものです。容量が大きければ記憶できるデータの量も増えます。
デスクトップパソコンでは、『HDD(ハードディスクドライブ)』と『SSD(ソリッドステートドライブ)』の2種類が用いられます。HDDは安価で大容量ですが、衝撃に弱いデメリットもあります。
SSDはデータの読み書きが速く衝撃にも強いですが、価格が高いですので、購入の際はよく考えてから決めましょう。
使用シーンに合ったパソコンを購入しよう
使用シーンによっては高性能なパソコンが必要なこともあり、その逆にやりたい作業にスペックが追いつかないこともあります。
パソコンを選ぶときは、あらかじめ使用シーンを考慮しておくと、最適なモデルが見つかりやすくなります。
日常で使用するならこだわなくて良い
パソコンを選ぶときは「できるだけ性能が高いものを選びたい」と考える人が多いものですが、必ずしも高性能なパソコンの方が使いやすいとは言えません。
インターネットや文書作成のような日常的な用途で使うなら、スペックの違いはさほど気にすることはなく、安価なデスクトップパソコンでも問題はないでしょう。
ゲームがメインのときは高性能タイプ
「パソコンでゲームをしたい」「ゲームのためのパソコンが欲しい」という人は、『CPU』や『メモリの性能』を重視した高性能タイプのデスクトップパソコンを選ぶと、サクサクとした動作を感じることができます。
映像の出入力を行う機能を持つ『グラフィックボード』が搭載されたパソコンなら、高画質で迫力のある画面でゲームを快適に楽しめるでしょう。
画像や動画編集をする場合
ゲームに限らず、『画像』や『動画の編集』もパソコンの性能が大きく関わる作業です。
特に『動画の編集』はパソコンの作業の中でも負荷が大きく、スペックが十分ではない環境で行うと作業が思うように進みません。最終的には、負荷をかけすぎてしまい、パソコンがフリーズすることも珍しくありません。
画像や動画編集を目的としている場合も、ゲーム用のパソコンと同様にCPUの性能重視したパソコンが最適です。
同じように負荷が高い作業となるDVD作成、または3Dグラフィックスを取り扱うような場合も、CPUの性能が高いモデルを選ぶのがおすすめです。
文/編集部
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