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「ムラカミセブンが好き」「僕はソラチエース!」ビールの好みをホップの品種で語る日がやって来る!

2019.09.30

「これはシトラがきいているわ〜」「やっぱりおいらはカスケードが好きだ」

なんて会話はビールギークしかしない。シトラもカスケードもホップの品種名だ。ところが今、世界のビール界ではホップの品種が増えつづけ、存在感を増しているという。

ホップの毬花。

世界のブリュワーが新種のホップを探している

ホップといえば、ビールの香り、苦み、泡立ちなどを左右する、なくてはならない原料だ。近年、そのホップに注がれる視線が熱い。背景には全世界的なクラフトビール志向がある。

たとえばビール大国のアメリカでは、2017年のビール市場に占めるクラフトビールの生産量は12.7%。売上では23%にまで上昇。クラフトビールの醸造量は、この10年間で約3倍に増えている。中でも注目は、10年前と比べて使用されるホップの平均使用量が1.7倍に、使用されるホップの品種が88種から154種と大幅に増えていることだ(いずれも米国のビール醸造者協会Brewers Associationのデータより)。

クラフトビールといえば、つくり手の個性や好みが色濃く反映されるのが特徴だ。マスプロダクトでは実現がむずかしいこだわりも生かされる。そのカギを握るのがホップの品種であり、使い方だ。万人ウケはしない香りのホップも、大量生産には向かないホップも、クラフトビールならうまく使えるということもある。

ところで「ホップ」は、その特徴や役目によって大きく3つに分かれる。

●ファインアロマホップ:上品な香りと苦み。ピルスナータイプでよく使われ、日本ピルスナービールでもよく使われる。高級品種として「ザーツ」が知られる。
●アロマホップ:香りに特徴があり、品種ごとの独自の香りが特徴。近年人気のIPA(インディア・ペールエール)はアロマホップのカスケードを使用したものが多い。
●ビターホップ:ビールの苦味づけを重視したホップ。苦みの元になるアルファ酸が高い。

上の3つで、最近注目されているのがアロマホップ。個性的なビール造りには他と差別化できる特徴あるホップが欠かせない。クラフトビールがシェアを伸ばす中、醸造家たちがユニークなホップを探し求めている。

ホップ栽培は世界的に増え、作付面積も収穫量も伸びている。アロマ系とビター系の割合を見ると、2014年にはほぼ半々だったが、2017年時点でアロマ系58.6%、ビター系41.4%と差が見られる(ホップサプライヤーHopsteinerのデータより)。ビール界はアロマを求めている。

日本のホップも盛り返し中!

「日本でもホップ、つくっているのか?」と驚く人もいるかもしれない。つくってはいる。しかし、とても少ない。ホップに限ったことではないが、農業者の高齢化と減少でホップ畑の面積も収穫量も減りつづけている。

日本におけるホップ栽培の歴史は案外古く、100年ほど前に北海道で始まり、のちに東北や長野県などでつくられてきた。特に戦後はビール消費量の増加と相まって、畑はグーッと増えたのが、1970年頃から輸入品に押されてガクッと減っていったのだ。

日本のホップ作付面積の推移(出典:全国ホップ連合会、キリンビール)

輸入ホップに頼る半面、大手ビールメーカーは独自にホップの研究、栽培を継続してきた。近年、その成果が実を結びつつあるので紹介したい。

キリンビールは日本産ホップの約7割を購入する最大手のバイヤーだ。自社ビールはもちろん、小規模なクラフト系ビール会社にも国内産ホップを販売している。

そのキリンビールには、手塩にかけてきた2つの独自品種がある。ひとつはIBUKI。ドイツのザーツ交配種で日本発祥の品種「信州早生」に改良を加えて開発。これが2002年に花開く。麦汁にホップを生のまま添加するという特殊な方法で造った「毬花一番搾り生」を発売。まだIPAという名が知られていない時代、ホップの香りを楽しむビールの先駆けになった。それ以降、毎年、IBUKIの新ホップを使った生ビールを限定販売。今年の10月に発売予定の「一番搾りとれたてホップ生ビール」は55万ケース(大瓶換算)、昨年比107%増の販売数を見込んでいる。

また今年7月には、キリンが20年来、研究と試作を続けてきたホップMURAKAMI SEVENがついに製品化。限定で「MURAKAMI SEVEN IPA」がスプリングバレーブルワリーとオンラインショップで発売された。

「MURAKAMI SEVEN IPA」に使用されているホップ

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