“老後2,000万円問題”で意識が変化? 「考えが変わった」ビジネスパーソンは54%、でも「行動した」のは22%
“老後2,000万円問題”の話題を見聞きした人(838名)を対象に、“老後2,000万円問題”の話題を見聞きして老後の生活資金に対する考えが変わったか尋ねる調査が行われたところ、「はい」は53.5%となった。“老後2,000万円問題”の話題を見聞きした人の半数以上に、考えの変化があったようだ。
男女別にみると、「はい」は男性48.4%、女性58.1%で、女性のほうが高くなっている。
また、“老後2,000万円問題”の話題を見聞きして何か行動したか尋ねる調査が行われたところ、「はい」は21.8%となった。考えが変わった人は多いものの、具体的に行動した人は少ない結果となった。
男女別にみると、「はい」は男性25.9%、女性18.1%と、女性のほうが低くなっている。老後の生活資金に対する意識の変化を感じつつも、なかなか具体的な行動に移せていない人は男性より女性に多いようだ。
“老後2,000万円問題”について見聞きして行動したこと 1位は「収入を増やす手立てを考えた」
“老後2,000万円問題”の話題を見聞きして行動した人(183名)を対象に、見聞きしてどのような行動をしたか尋ねる調査が行われたところ、1位「収入を増やす手立てを考えた」(33.9%)、2位「支出を減らす手立てを考えた」(29.5%)、3位「資産を増やす手立てを考えた」(24.6%)、4位「ねんきん定期便を確認した」(23.5%)、5位「節約をはじめた」(23.0%)となった。
男女別にみると、女性回答では「支出を減らす手立てを考えた」(41.8%)が1位に。女性は、“収入増”よりも“支出減”を重視して老後に向けた準備をしていこうと考えているようだ。
老後の生活資金はいくらあれば安心? 平均は3,462万円
全回答者(1,000名)を対象に、老後の生活資金として、最低いくらあれば安心できると思うか尋ねる調査が行われたところ、「1,000万円~2,000万円未満」(22.4%)や「2,000万円~3,000万円未満」(21.0%)、「3,000万円~5,000万円未満」(17.8%)に回答が集まった。
平均額は3,462万円で、金融庁の試算で提示された“2,000万円”の約1.7倍となった。
平均額を年代別にみると、20代3,109万円、30代3,552万円、40代3,725万円と、上の年代ほど、必要資金を多く見積もっていることが明らかに。
老後の生活資金を作るための手段 「定年後の就労」は78%、「副業」は66%が必要だと回答
ビジネスパーソンは、老後の生活資金を作るために、どのようなことが必要だと考えているのだろうか。
全回答者(1,000名)を対象に、老後の生活資金を作るための方法を挙げ、それぞれについてどのくらい必要だと思うか尋ねる調査が行われた。
必要だと考えている人の割合(『必要(計)』:「非常に必要」と「どちらかといえば必要」の合計)をみると、【生活費の見直し】では79.4%、【定年後の就労】では77.8%、【共働き】では74.6%、【副業】では65.7%、【投資による資産運用】では63.0%となった。ビジネスパーソンの多くが、老後の生活資金を準備するために、生活費の見直しや働き方の工夫が必要と考えているようだ。
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