
「消費税10%」に「老後2000万円問題」と、消費者にとって全くありがたくないニュースが続く昨今。
そのうえ、「人生100年時代」と言われるほどに長く生きることが当たり前になっている今のご時世、資産運用は誰もが考えるべき関心事だ。
そこで今回、GMOあおぞらネット銀行によるビジネスパーソン1,000名を対象にした「老後資金」に関するアンケート調査の結果が発表されたので、その結果を紹介していきたい。
ビジネスパーソンの資産形成の実態を調査 預貯金額は平均695万円、「100万円未満」が37%に
全国の20歳~49歳のビジネスパーソン1,000名(全回答者)を対象に、現在の預貯金額を尋ねる調査が行われたところ、「100万円未満」(27.7%)に回答が集まったほか、「300万円~500万円未満」(12.9%)や「500万円~1,000万円未満」(12.3%)などにも回答がみられ、平均額は695万円となった。
貯蓄が100万円に満たない人の割合は、36.5%だった。平均額を年代別にみると、20代452万円、30代682万円、40代952万円という結果に。
お金のセンスがあるとお金が貯まる? 「センスがある」と自負する人の預貯金額は平均878万円
現在の預貯金額の平均をお金のセンスの有無別にみると、センスがある人では878万円、ない人では579万円と、299万円の差がみられた。お金のセンスがある人のほうが多く貯蓄できていることが明らかに。
資産運用を行っているビジネスパーソンは41%
続いて、全回答者(1,000名)を対象に、現在行っている資産運用について尋ねる調査が行われた。すると、何らかの資産運用を行っている人の割合をみると41.0%となった。
資産運用を行っている人の割合を男女・年代別にみると、高くなったのは40代男性(53.0%)、低くなったのは20代女性(28.9%)だった。若手ビジネスウーマンでは、他の層と比べて資産運用に取り組んでいる人が少ないようだ。
ビジネスパーソンが行っている資産運用は? 1位「株式投資」、2位「投資信託」、3位「外貨預金」
では、どのような資産運用をしている人が多いのだろうか。
資産運用を行っている人(410名)を対象に、現在行っている資産運用について尋ねる調査が行われたところ、1位「株式投資」(43.7%)、2位「投資信託」(35.6%)、3位「外貨預金」(28.3%)、4位「確定拠出年金(iDeCoなど)」(20.7%)、5位「FX」(12.0%)という結果に。株式投資や投資信託を活用している人が多いようだ。
男女・年代別にみると、「株式投資」では40代男性(55.7%)が最も高くなっている。