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2分で解説!第4の通信キャリア・楽天モバイルが〝革命〟と掲げる「完全仮想化ネットワーク」

2019.10.01

楽天モバイル

日本の携帯電話業界における今年最大のニュースが、第4のMNOとして楽天モバイルが参入すること。革新的な技術で安価なサービス提供を目指している。楽天の三木谷浩史社長の言葉から、同社におけるモバイル事業の展望を探る。

大きな変化のなかった業界に殴り込みをかけます!

三木谷浩史氏

楽天代表取締役社長
三木谷浩史

1965年生まれ。日本興業銀行(現みずほ銀行)、コンサルティング会社起業を経て、97年に楽天を創業し、代表取締役会長兼社長に就任。ショッピングモールの楽天市場からスタートし、旅行、金融、保険、スポーツ、医療、モバイルなど、ITを軸にグローバルに幅広い事業を展開する一大グループを築き上げる。

前人未到の『アポロ計画』で台風の目となるか?

 10月1日からドコモ、au、ソフトバンクに続く4番目の携帯電話会社としてスタートを切る楽天モバイル。楽天の三木谷社長は当初から「ネットワークの民主化」を掲げ、安価なサービスの提供で「大きな変化のなかった業界に殴り込みをかける」と明言してきた。強気な姿勢を見せる根拠は、自らが「携帯電話業界の『アポロ計画』」と例える、前人未到の完全仮想化ネットワークの採用にある。

 モバイルネットワークには、基地局などユーザーに近いエッジ部分の「無線アクセスネットワーク」と、交換機など基幹部分の「コアネットワーク」がある。従来は、どちらにも専用のハードウェアシステムが用いられてきたが、楽天モバイルではこれをソフトウェア化し、汎用サーバーで運用する完全仮想化を目指している。

「完全仮想化によって投資、メンテナンスコストを大幅に下げられるだけでなく、より柔軟なネットワークやサービスを構築できる。5Gもソフトウェアの変更で対応可能」(三木谷社長)

 さらにアンテナとつながったエッジデータセンターを多用途に活用することで、従来はクラウドで提供されていたようなサービスが「より遅延の少ないエッジコンピューティングで提供できる」とも。同社は全国に数千か所のエッジデータセンターを配置する計画だ。「楽天モバイルのユーザーは4Gでも、より高速で遅延の少ないサービスが利用できる」と、三木谷社長は自信を見せる。

 他キャリアでもコアネットワークの仮想化は進められているが、完全仮想化は世界的にも前例のないもの。実現すれば「これまでの通信ネットワークの常識がひっくり返る」(三木谷社長)が、一方で慎重にならざるを得ない側面もある。すでに楽天モバイルはスタート段階で、利用者数を制限したスモールローンチになることを明らかにしている。また、東名阪以外の地方は当面、au回線のローミングでカバーするとはいえ、基地局設置の大幅な遅れも指摘されている。

 果たして本当に携帯電話業界の台風の目となるのか。その真価が明らかになるのは、本格稼働する数か月先になりそうだ。

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