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レノボが考える新しいプロダクトのコンセプト「Smarter Technology for All」とは?

2019.09.23

レノボはドイツ・ベルリンで開催された国際家電見本市「IFA2019」でノートPCやタブレット、スマートフォン、スマートホーム機器など多岐にわたる新製品を発表した。未定ではあるが、いくつかの商品は日本市場へも投入されるだろう。

今回レノボが新しいプロダクトのテーマとして掲げたのが「Smarter Technology for All」。当たり前のように思えるテーマだが、よく考えると実は深いテーマであったりする。

すべての人へテクノロジーを届けるのは至難の業

そもそも今まで最新のテクノロジーは、モノ好きなアーリーアダプターたちやメディア関係者がまず飛びつき、勝手に盛り上がり、それが少しずつテクノロジーやガジェットに興味のないマジョリティー層に広がっていった。iPhoneが登場して10年たったが、周りを見てみると高齢のスマホユーザーが増えたのはつい最近ではないだろうか。いくら革新的な製品を作ったとしても、あのiPhoneでさえ、すべての世代に普及するのに10年もかかったのだ。すべての人の手元に最新テクノロジーを届けるのがいかに難しいかということがよくわかるが、今回レノボはそんな難題に挑んできた。

同社でPCをはじめ、タブレットやスマートデバイスなどを担当するグローバルコンシューマーマーケティング副社長Matt Beredaにレノボが目指す「Smarter Technology」とは何か、 さらに「for All」へそれを広げていくための課題を聞いた。

――まず、レノボが考える「Smarter Technology」とは何ですか?

人の可能性を広げるイノベーティブなデバイスのことです。よりよい体験を人々にもたらし、人々のもつ創造性をカタチにできるのが理想だと思います。しかし、我々は過度にイノベーティブなモノを作るよりもユーザーにフォーカスしました。ユーザーは何がしたいのか、何ができると便利なのか、普段どう使っているのか。今回発表したデバイスではより体験を重視し、そのためにデザインやコネクティビリティー、AIを見直しました。

私の場合はPCを机の上に置いてあるだけでなく、もっと音声で操作したかった。デスクに座っていなくてもカレンダーを参照できたり、オフィスを歩き回りながらでも操作できる。そういったユーザーのニーズをレノボのエンジニアたちはどうすればいいのか真剣に考えています。

最新のテクノロジーを使えば、もしかしたらPCを浮かべることでさえできるかもしれません。ですが、人々が簡単に、意識せずに使えなければ意味がないのです。

――今回発表した商品でいうと具体的にはどんなところでしょうか?

PCでいえば、まず一つは音声操作で。もう一つはAIです。

音声操作ではAlexaに対応し、PCがスリープ状態でもAlexaと会話できる機能が実装されました。また、テレワークが進み、ビデオ会議の機会は増えていると思います。自宅から会議や打ち合わせに参加することも増えるでしょう。そんな時、後ろで子供やペットが遊んでいたら気が散りますよね。そんな時はAIが自動で背景をぼかし、ユーザーにフォーカスしてくれます。また、動画を見ている際にユーザーが席を離れると自動で動画の再生をストップしてくれる機能も便利です。いずれもユーザーに意識させることなく、ニーズに先回りしてシンプルかつ手軽にAIが自動で操作してくれる、それこそがスマートなテクノロジーではないでしょうか?

また、我々は日々進化するスマートフォンの便利さ、賢さからも学び、それをPCではどう実現できるかについても考えました。「YOGA C940」ではスリープ中もメールやメッセージを受信、通知する「モダンスタンバイ」に対応しています。さらに機械学習を用いてPCの状況をリアルタイムに分析し、最適化することでバッテリー寿命も15~20%程度延長させました。

一方、タブレットもドックという存在が加わることで一気に用途が広がります。自動的にチャージし、スタンドとしても使えるドッグがあることでタブレットがスマートディスプレイに早変わりするのです。これにより便利なタブレットをさらに多くの場面で活用いただけるようになります。ついもっと使いたくなって、夜ベッドで使ってもブルーライトフィルターが自動で起動します。これもユーザーのニーズに応えて搭載したものです。新しいテクノロジーが快眠を妨げることはありません。

シンプル&イージー、気づかれないこと進化こそ最高のもの

Matt氏が話の中で強調していたユーザーエクスペリエンスの重視。これはレノボに限らず、ここ最近のプロダクト開発の一つのトレンドだろう。少し前のPCといえば、スペック重視、新しい新機能を重視した開発競争となっていた。だが、それはどこまでユーザーが求めていたものなのか。確かに驚きやワクワクは大切だ。しかし、本当に重要なのは長期に渡って使った時の満足度なのではないか。そういった反省もあるのだろうが、今年のIFAでは各社から地味だけど便利な新機能の提案が多かったように思える。ユーザーに気づかせず、面倒な手間をなくし、ある日気がつくと便利になっている。我々メディアもそんな見えにくい進化をしっかりキャッチアップしていかないと…と、身が引き締まる思いだった。

取材・文/石崎寛明(編集部)

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