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【開発秘話】発売半年で累計150万個売れたモンテールの「モークリーム」

2019.09.19

■連載/ヒット商品開発秘話

 生クリームたっぷりのスイーツはご褒美。好きな人からすれば、生クリームはたっぷりあればあるほど幸せな気分に浸れるものだ。現在、生クリーム好きを唸らせるデザートとして評判なのが、モンテールの『モークリーム』である。

 2018年10月に発売された『モークリーム』は、クリームをたっぷり使ったカップケーキ。クリームとフワフワのシフォン生地のみのシンプルな構成だが、発売から半年間(2019年3月末まで)で累計150万個突破した。

楽しさをプラスしご褒美感をアップ

『モークリーム』が企画されたのは2018年4月。毎月20品目ほど新商品を発売する同社は、新商品の企画を発売の半年前に行なうが、この商品は誕生までに手数を掛けたという。

 誕生に至った思いは2つあった。

 第1の思いは「楽しんでもらいたい」。スイーツが本来持っているご褒美感をより強調できる商品の開発を志向した結果であった。

 第2の思いは「美味しさ以外のプラスアルファを提供したい」。そのために、アレンジして楽しんでもらえる商品の提供を考えるようになった。

『モークリーム』を企画した上総(かずさ)壮介氏(企画開発部商品企画課 主任)は、次のように話す。

「美味しい商品は世の中にあふれています。これからも美味しいものをつくっていくのはもちろんですが、美味しさ以外のプラスアルファが求められるようになりました」

モンテール
企画開発部商品企画課 主任 上総壮介氏

 スイーツが本来持っているご褒美感という観点から、どのようなものをつくるかを検討。検討の結果、美味しい生クリームを食べてもらえるスイーツをつくることが決まった。

 生クリームをメインに食べてもらう商品はほとんどなく、カップケーキやシュークリーム、ロールケーキ程度。カップケーキに決まったのは、デコレーションして楽しめるようにすれば、さらにご褒美感が得られるからであった。

納得のいくものができるまで時間をかけて開発

『モークリーム』は構成がクリームとシフォン生地だけとシンプル。ゆえに、味にごまかしが利かない。クリーム、シフォン生地ともに、納得のいくものができるまでに時間がかかった。

 クリームは、たっぷりの量を最後まで飽きることなく食べきることができる味わいを目指した。使うものが決まるまでに何十種類も食べ比べたという。

 完成したクリームは、コクが豊かでこってりした感じというよりは、口溶けが良く後味がすっきりしたものになった。完成までに2〜3か月近くの時間を要した。

 クリームの味わいがほぼ決まったところで、シフォン生地づくりが本格化する。クリームの味を引き立たせることができ相乗効果が生み出せるものを目指した。

 完成したシフォン生地は柔らかくて口溶けが良いのが特徴。固いとクリームがかえって邪魔になることから、柔らかく仕上げることを意識した。完成するまでに1〜2か月要したという。

ワクワクするホルスタイン柄の紙カップ

『モークリーム』は中身だけでなく容器にもこだわった。上総氏は「個人的には容器にとくにこだわりました」と振り返る。

 市販のカップケーキはフタ、カップともに、透明なプラスチックを使うのが一般的だが、紙カップを採用した。その理由を上総氏は次のように話す。

「スイーツは味の良さはもちろんのこと、見た目の楽しさも提供しなければならないものです。『モークリーム』はクリームとシフォン生地だけなので、透明なプラスチックカップを使うとワクワク感がなく楽しさが伝わりません。しかし紙カップであれば、デザイン次第でワクワクしてもらえます」

 紙カップは表面に発泡加工を施しており、商品イメージに合う柔らかい触り心地を実現。アレンジしたときに見栄えがすることから、あえて背の高いカップを採用した。

『モークリーム』のデコレーション例。写真のものは、生クリームを追加したほか抹茶パウダー、マシュマロ、アーモンドスライス、チョコペンなども使い、牧場をイメージしてつくった

 デザインは、生クリームから牛が連想されることから、ホルスタイン柄に。『モークリーム』という商品名から牛の鳴き声が想起されることもあり、洒落の意味もあったという。

 ただ、『モークリーム』という商品名は、牛とは関係ない。由来は“MORE CREAM”。「おいしくてもっと(MORE)食べたくなるようなクリーム」からきており、英語圏では“MORE”を“MO’”と略すことがあることから、『モークリーム』となった。

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