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楽天vsヤフーのeコマース戦争が始まる!?前澤元社長の退任より注目すべきYahoo!の今後

2019.09.17

 Eコマースの巨塔、楽天に対抗しヤフーは日本一のEコマースサイトを作る気だ。

 9月12日にヤフーとZOZOが発表した資本業務提携では、ヤフーがZOZOの株式の50.1%を取得して買収することがわかった。株式50.1%を取得するのに必要な金額は4,000億円程にのぼる。ヤフーにとっては過去最大級の買収額となっている。

 トップダウン経営で有名なZOZOの前澤社長は同日退任し、後任には取締役の澤田氏が社長に就任した。


ヤフーの買収策。持分が50.1%となるようにZOZOの株式を取得する。前澤社長の持分は売却され0%になる予定。
引用元:ヤフー株式会社と株式会社ZOZO、共同記者会見 プレゼンテーション資料( https://s.yimg.jp/i/docs/ir/archives/20190912/jp20190912presentation.pdf )/ヤフー株式会社 ( https://www.yahoo.co.jp/) *以下、注釈なき場合は同資料より画像を引用

ヤフーの苦手なファッション領域や20代の顧客を取り込み楽天に勝ちにいく

 9月12日に行われた記者会見ではヤフーの川邊社長とZOZOの前澤社長が買収の経緯やヤフーとZOZOの提携により生み出せる相乗効果について説明。

 Eコマースで日本一を目指すヤフーの利益拡大に必要な要素をZOZOが持ち合わせている。ZOZOもまたヤフーやソフトバンクから戦略的に送客を受けられる。互いの弱点を補いつつ、Eコマース日本一という確固たる地位を獲得しようというのが狙いだ。

 買収されたZOZOは「PayPay モール」というEコマースのショッピングモールに出店するなどしてヤフーのEコマース売上の向上に貢献する一方、ZOZOが現在運営してるファッションのEコマースサイト「ZOZOTOWN」の運営を継続する。
 現在のEコマース日本一である楽天に対抗するためには、ZOZOとヤフーの流通高を合わせて3倍以上にする必要がある。下表に直近決算年度のそれぞれの企業の取引高をまとめた。楽天のEコマースの流通高は約3.5兆円。ヤフーとZOZOを合わせた場合は1.1兆円となる。単純計算でヤフーとZOZOの流通高が約3.2倍になれば楽天に勝つことができる。

企業名 取扱高
楽天 3.431兆円
Amazon 1.52兆円
(138億2900万ドル)
ヤフー 7,692億円
ZOZO 3,231億円

 楽天の流通高はEコマースサイト楽天市場のほかトラベル、ブックス、ビューティーといった関連サイトも含めた数字。ヤフーにはヤフーショッピング以外に、ヤフートラベルなどで3,925億円の売上があるがこの売上を考慮しても楽天には及ばない。
 流通高(売上高)2位のAmazonジャパンは約1.52兆円。足元のヤフーの目標はAmazonジャパンを上回ることになるだろう。

ヤフーとZOZOの顧客属性の違い。ヤフーは30代~40代の顧客が中心で、男女比は6:4。ZOZOは20代~30代の顧客が中心で男女比は3:7。両者の顧客属性が異なっており、ZOZOが持つ「ファッション」の強みはヤフーにはない。

Eコマースの取扱高をヤフーとZOZOとで成長させることが出来ればヤフーグループ企業として日本一のEコマース企業となれる。


PayPay モールは今秋にリリースが予定されている。ヤフーショッピングとは異なるEコマースサービス。


PayPay モールにZOZOTOWNが出店するとPayPayモールでのファッションアイテムの取扱が格段に増える。

ファッション領域の強味がないとはいえ、ヤフーショッピングでも有名ブランドの商品の扱いは相当数ある。ヤフーがめっきりファッションに弱いというわけではない。引用元:ヤフーショッピングアプリ

値引き施策を良く思わないファッションブランドを説得できるか

 ZOZOと言えば前澤社長がTwitterユーザーに1億円を配ったり、クーポンやZOZOARIGATOによる値引き施策を良く思わないブランドがZOZOTOWNから離脱する「ZOZO離れ」が起こったりと、2019年前半を賑わせていた記憶が強く残っているのではないだろうか。

 ヤフーでも同じように値引きを頻繁に行っている。例えば5のつく日のポイント還元増や、ソフトバンクのスマホユーザーへのポイント還元増。毎月11日・22日のゾロ目となる日に配られる値引きクーポン配布、PayPay決済利用者に対する大きな還元など。

 ZOZOTOWNで出店しているファッションブランドがPayPayモールに出店するとなった場合どのようなイメージを思い描くのだろう。

 ヤフーやソフトバンクのユーザーを新たな顧客として認識する前向きなイメージとなるのか、それともZOZOTOWNより激しい値引き施策が行われしまってブランドイメージを損なってしまわないかという後ろ向きなイメージとなるのか。ヤフーの腕の見せ所だろう。

ヤフーショッピングやPayPayで実施されているキャンペーン。利用者の利用ランクに応じたクーポンや時間限定の大きな還元施策がある。 引用元:ヤフーショッピングアプリ及びPayPayアプリ

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