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「東京ゲームショウ2019」に行って感じたゲームの世界を激変させる5Gの波

2019.09.14

今、ゲームが熱いのである。

 読者諸賢はゲームをやるだろうか。DIMEを嗜む諸賢のことであるから、やりたいことや知りたいことが多すぎて、ゲームは長らくご無沙汰しているという方も少なからずいることだろう。だがそんな感度の高い諸賢にこそ、ゲームを勧めたいのである。なぜなら、今ゲームで起きている変化をとらえることは、次の時代をとらえることと同じなのだ。つまり、筆者は夜を徹してゲームばかりしているが、それはとてもクールでセクシーな営みなのである。

変わりつつある東京ゲームショウ2019

 9月12日から15日にかけて、幕張メッセで「東京ゲームショウ2019」が開催されている。近年では往年の名作と呼ばれたゲームのリメイクが続々と発表され、そのブースを見るだけで夜を徹してゲームばかりしていた少年時代を思いだして筆者は涙が滲む。諸賢の美しい思い出に響くゲームもきっと見つかるはずだ。魂斗羅※とか。

※魂斗羅……特殊部隊の隊員がエイリアンと戦うコナミの名作アクションゲーム。東京ゲームショウ2019では、作中でとんでもない使われ方をする「例のミサイル」が展示されている。
 
 だが今回お伝えしたいのは、ゲームショウに垣間見た「これまでにない新しさ」である。それは、海浜幕張駅に着いてすぐに感じることができる。会場への道中、NTTドコモによる5Gの訴求を何度も見ることができるのだ。

 オンラインでもゲームができるこの時代、通信とゲームが密接な関係にあることは想像に難くない。それでも、通信事業者からゲーム業界に向けてこれほど強くメッセージが発信されることはなかった。
 この「新しい事業者の参画が、イベントに新しい風を吹きこむ様子」に筆者は心当たりがある。CESだ。ラスベガスで毎年催されていた電子機器の見本市は、トヨタやAmazon、googleなどの参入により、近年その様相を変えつつある。今回のゲームショウにおけるドコモの存在は、そんな変化を予感させるものだった。

5Gが変えるゲームの楽しみ方

 そのドコモが、ゲームショウで訴えかけたのが「5Gとゲーム」である。5Gが2020年以降に展開される通信規格であることは諸賢の知る通りだ。では、その5Gが果たしてゲームをどう変えるのか。ドコモの考える5Gとゲームの可能性を、ドコモのブースで垣間見ることができる。そのひとつが「観るという行為を変える」ことを目的にした、ストリートファイターV※のARデモだ。

※ストリートファイターV……世界的な人気を誇るカプコンの対戦格闘ゲーム。e-Sportsの重要な一角を担い、有名な日本人プロゲーマーも多い。

ブースにはテーブルが置かれている。一見するとただのテーブルだが、ここに5Gのプロトタイプ機をかざすとその様相が一変する。

 プロトタイプ機という響きがロマンを加速させる。

 テーブルの上にゲームのキャラが現れ、対戦を始めるのである。ARなので位置や角度を変えて、3Dで自由に観ることができる。ストリートファイターVは、ゲームとしては2D(平面)なので、そのキャラクターが3Dで動きまわるという映像は、筆者には強烈であった。この「面白い見え方を見つけてしまう」体験は、ARやVRの面目躍如といったところだろう。

テーブルの上にキャラクターが現れ、対戦を始める。

 そしてこのARデモは、5Gだからこそ実現可能なのだ。クラウド上で処理された3Dモデル映像を端末側にリアルタイムで送信しているのだが、「端末の位置や角度の情報を即時に送信し」、「処理された大容量の3Dモデル映像を即時に受信する」には、大容量・低遅延の5Gが不可欠である。ゲームへの5G応用は、通信事業者にとっても格好のテストになっているということだ。

ブースに置かれた5Gの基地局。今回の5G環境が将来提供できるよう目指すという。

 ゲームを観て楽しむ、という行為は徐々に広がっている。今回のARデモは、そこに新たな可能性を与えるものだ。ひとところに集まって好きなアングルで観るもよし、自宅で場所を選ばずに観るもよし。e-Sportsと言われるとどうしても選手側を想像しがちではあるが、観客に対して「新しい切り口の面白さ」を提示する取りくみは、我々の楽しみをまたひとつ増やしてくれるだろう。

 なお、ドコモブース内では「5Gで実際に遊ぶ」環境も提供されている。上述のストリートファイターVを5G環境で遊ぶことも可能だ。対戦ゲームでは、操作がゲームに反映されるまでの「遅延」は時に勝敗を分けることがある。格闘ゲームのプロゲーマーなどは、1/60秒単位で戦術を組みたてている。5Gになることで、その遅延が起こりにくくなることが期待される。
 つまり、言い訳がきかないのである。普段であれば負けても「今のはちょっと回線の遅延が」と言って憚らなかった著者は5G環境で処られ※、へへへどうもすいませんと愛想笑いをうかべることがせいいっぱいであった。

 ※処られる……ゲーム用語で「処理される」こと。何もできないまま負けてしまう様子。

僕たちは5Gをエンタメで知るのかも。

 5GはB2Bの世界こそを変革する、と言われることがある。一方で、それに先がけてエンタメの世界でも5Gの導入が始まっている。我々が自動運転や遠隔医療の恩恵を受けるのはもう少し先になるかもしれないが、ゲームやスポーツなどで5Gのすごさを実感できるのはそう遠くはないだろう。間近に控えた5Gの世界。いち早くそれを感じるために、ゲーム機をもう一度手に取ってみてほしい。

取材・文/編集部

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