人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

宇宙葬、プレミアム棺、エンバーミング・・・「エンディング産業展」に垣間見た令和時代の新しい供養のカタチ

2019.09.17

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

時代に対応したスタイルが求められるエンディング産業界

 日本における2018年の年間死亡者は約137万人で、2017年に比べ3万人近く増加。2019年には140万人台に突破することが予想されている。「家族葬」「直葬」「散骨」「自然葬」「合葬墓」「墓じまい」など、平成には既存の葬儀や供養とは異なるスタイルが生まれ、「終活」「断捨離」「エンディングノート」「生前整理」と生前から“最期のあり方”に対する意識も高まっている。

 葬儀、墓、埋葬、仏壇など葬祭関連企業が集まる国内最大級の展示会「第5回 エンディング産業展」8月下旬に開催された。同時開催の「寺社設備産業展」「メモリアルストーンショー」を含めた3日間の来場者は2万2082名に上る。

〇メモリアル・ダイヤモンド

 スイス・アルゴダンザ社が制作するメモリアル・ダイヤモンドは、火葬後の遺骨に含まれる炭素に人工的に高温高圧をかけることで製造された合成ダイヤモンド。遺骨をすべて使用してダイヤモンドを作るため、遺骨を骨壺に入れて埋葬するという従来型の墓が必要なくなる。後継者がいないため墓を作りにくい、墓じまいをしたいがその後のお骨の行方が心配、転勤族で終の棲家が決まらないといった現代の墓事情を反映した新しい遺骨供養として注目され、「ダイヤモンド葬」は3年前と比較すると5倍に増加している。

 サイズは0.2カラット~1カラットで、カットはラウンド、プリンセス、アッシャーから選択でき、原石タイプでも対応する。ペンダント、リングとジュエリー加工も可能なので、形見として常に身につけることもできる。

 遺骨から抽出した炭素成分のみで制作する「ピュア・ダイヤモンド」、遺骨に思い出の品から抽出した炭素を加えて制作する「スタイラス・ダイヤモンド」(共にカットタイプ0.2カラット税別48万円~)、髪の毛から抽出した炭素成分のみで制作する「ヘア・ダイヤモンド」(カットタイプ0.2カラット税別45万円~)がある。

 メモリアル・ダイヤモンド制作に必要な遺骨の量は400g以上(成人男性遺骨の1/3~1/4相当)。両親など複数の遺骨を混合しての制作や、複数個の制作もできるので遺された人が分け合うこともできる。お骨は古くても製作可能で、墓じまいの選択肢のひとつとして提案している。

〇プレミアム棺&エコ棺

 1965年設立の棺メーカー「日本コフィン」のブースでは、華道家の假屋崎省吾さんプロデュースのプレミアム棺「花筐」や、アーティストのOHGUSHIさんプロデュースの「LUXDEA」、高級和装棺といった華やかな棺が並んでいた。

 エコロジー志向の方におすすめ(?)が、火葬時に排出される二酸化炭素をオフセットして環境に配慮した、段ボール製のエコ型棺「CRAFT COFFIN CKX」。段ボール感を出さないようにブラウンとホワイトの木彫プリントでシンプルモダンなデザインに。重量は約10㎏と軽量で、コンパクトに折りたためるので省スペース収納ができる。

 サイズは基本サイズの6尺(180cm)と大きめ191cmの2種類。一般の棺のような窓はないが、ふたが大きく開き故人の姿を見ることができる。別ブースのPRで来ていた知己の男性に、無理にお願いして寝心地を試していただいたが、ふたを閉めたときの感想を聞くと「蒸し暑いです(怒)」。

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年6月16日(火) 発売

DIME最新号の特別付録は「デジタル調理温度計」!特集は「安くてイイもの」&「新しい働き方」&「マイナポイント」!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。