
2019年9月11日の新作iPhone発表で、以前から噂される「iPhone SE 2」が出なかったことに落胆した方も少なくないだろう。iPhoneに代表されるように、”スマホの大型化”が進む一方で、超小型スマホが注目を集めている。
大型ディスプレイのスマホは、画面の見やすさや操作のしやすさがメリットだが、「持ち運びにくい」「握りにくい」といった難点があるのも事実だ。
そこで本記事では、今話題を集めている超小型スマホ「Palm Phone」を実際に使用したレビューを紹介したい。スマホのコンパクトさを重視する方は、同製品の購入を検討してみてはどうだろうか。
小ささだけじゃない!Palm Phoneの実力
左)Palm Phone 中央)iPhone SE 右)Google Pixel 3a XL
まず、Palm Phoneを実際に使用してみて、良いと感じたポイントについて紹介する。サイズはスマートウォッチ寄りだが、その機能はスマホそのものだ。
・サイズ
Palm Phone最大の魅力は、やはりそのサイズ。本体は、50.6mm×96.6mm×7.4mm(クレジットカードサイズ)ほどで、手のひらにすっぽりと収まる。重量も62.5gと軽い。
大きなスマホだと「ポケットに入らない」「持ちにくくて落としてしまう」などの問題があるが、同製品を使用すればそうした点はあっさり解消されるだろう。
・スマホとしての十分な機能
Palm Phoneは、その”小ささ”以外は普通のAndroidスマホと変わらない。通話・ブラウジング・メールはもちろん、LINEやSNSの使用も可能。
スマホとしての機能がしっかりと備わっているため、iPhone SEとGoogle Pixel3a XLを使用する筆者は、「どうしてスマホは、このサイズである必要があるのか。大きすぎるのでは」と思ってしまったほどだ。
しかも、Palm Phone は(iPhone SEやGoogle Pixel3a XLにない)IP68の防水防塵性能を備えている点も大きい。
・カメラ、顔認証
コンパクトながら、カメラ性能に優れているのもPalm Phoneの特徴の一つ。なんと、その画素数はiPhoneと同等レベル。
【Palm Phoneのカメラ画素数】
背面カメラ:1200万画素
前面カメラ:800万画素
【iPhone XSのカメラ画素数】
背面カメラ:1200万画素
前面カメラ:700万画素
*2019年9月発売の最新iPhone 11 /Pro/Pro MAXと比べると、背面カメラは同等、前面カメラは劣っている。
【iPhone 11 /Pro/Pro MAX】
背面カメラ:1200万画素
前面カメラ:1200万画素
さらに、フロントカメラを使い、顔認証でのロック解除も可能だ。顔認証はストレスなく使用できるレベルで、不満はない。
・独自機能 Life Mode
スマホ依存が問題視される現代において、Palm Phoneは「デジタルデトックス」や「デジタル・ウェルビーイング」をサポートする機能「ライフモード」が備わっている。
同機能をONにすると画面がOFFになっている時、着信やメール通知が遮断される。Bluetoothイヤホン使用時にも、通知音に邪魔されることなく、動画や音楽を楽しめるのは魅力だ。
・デザイン
はじめにPalm Phoneを見た時、思わず「小さいiPhone!」と思ったほど、”iPhone感”がある。(デザインした方は嬉しくないかもしれないが)iPhone 6をそのまま小さくしたようなデザインだ。実際に持ってみても安っぽさはなく、質感も良い。