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犬を飼うことで心臓の健康に良い影響、米メイヨー・クリニック研究

2019.09.08

犬を飼うことは心臓の健康に良い?

犬を飼うことは心臓の健康に良い影響を与える可能性があることが、米メイヨー・クリニックのFrancisco Lopez-Jimenez氏らの研究で明らかになった。

この研究では、ペットとして犬を飼っている人はペットを飼っていない人に比べて、心血管疾患のリスク因子が少ない傾向があり、運動の機会が多く、食習慣が健康的で、血糖値が低いことが分かったという。

また、犬を飼っている人は犬以外のペットを飼っている人と比べても、運動習慣や食習慣が優れていたという。詳細は「Mayo Clinic Proceedings: Innovations, Quality & Outcomes」9月号に掲載された。

Lopez-Jimenez氏らは今回、心血管疾患の既往歴がない25~64歳のチェコ人の成人1,769人(44.3%が男性)の健康調査データを用いた研究を実施した。

このうち、犬を飼っていた人の約3分の2(67%)は運動量が米国心臓協会(AHA)の推奨基準(中等度の運動を150分/週以上または高強度の運動を75分/週)を満たしていた。

一方、ペットを飼っていない人でこの推奨基準を満たしていたのは48%、犬以外のペットを飼っている人では55%だった。

また、AHAは果物や野菜、マメ類、食物繊維を豊富に含む穀類、魚、脂肪の少ない肉で構成された食事を推奨している。

今回の研究で、食事がこうしたAHAの推奨基準に届いていない人の割合は、犬を飼っている人では7%未満だったが、ペットを飼っていない人では16%、犬以外のペットを飼っている人では13%だった。

これらの結果についてLopez-Jimenez氏は、「犬を飼っていると動く機会が増えるのは容易に想像できる。

犬を飼っている人の血糖値の低さには運動習慣が関連しているのではないか」との考えを示している。

しかし、なぜ犬を飼うことで食習慣の改善が促されるかについては不明だとし、「犬を飼うことと食習慣の改善には直接的な関連はない可能性もある」と話している。

犬を飼うことのメリットは、運動量の増加だけではなく、犬が飼い主の家族の一員となって精神的な支えとなるなど、さまざまであることが過去の研究で示されている。

Lopez-Jimenez氏も、「犬がいることで孤独感が軽減され、世話をしてやらねばという使命感が芽生える」と説明し、それが飼い主の健康管理を促すことにもつながっているのではないかと推測している。

犬を飼うことが心臓に良い影響を与えることを示唆した研究は、今回の研究が初めてではない。2013年にはAHAも、犬をペットとして飼うことが心血管疾患リスクの低下に関連している可能性があるとする声明を発表している。

この声明文の筆頭著者で、米ベイラー医科大学のGlenn Levine氏は、犬を飼うことが飼い主の身体活動量の増加につながることは良質な研究データにより示されており、それこそが犬を飼うことで得られる直接的かつ最大のベネフィットであると説明。

また、より間接的なベネフィットとして、犬の存在がストレスの軽減や他者との関わり、幸福感などをもたらし、自分自身の健康管理の向上にもつながる可能性があるとしている。

ただし、Levine氏は「AHAは、健康のために犬を飼うことを提唱してはいない」と強調。その上で、「犬を飼う上で最も優先すべきは、愛情を注がれ、世話をしてもらえる場所を犬に与えることだ。犬を飼うことによる健康効果はその『おまけ』として付いてくる可能性があるに過ぎない」と話している。(HealthDay News 2019年8月23日)

Copyright © 2019 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://mcpiqojournal.org/article/S2542-4548(19)30088-8/abstract

構成/DIME編集部

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