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座る時間が長いほど早期死亡リスクが上昇、ノルウェー・スポーツ科学大学研究

2019.09.07

「運動で長生き」、わずかな時間でも効果

たとえわずかな時間でも、中年期以降の人は運動するほど寿命が延びる可能性があることが、ノルウェー・スポーツ科学大学教授のUlf Ekelund氏らの研究から明らかになった。

また、座っている時間が長いほど早期死亡リスクは高まることも示された。同氏らは「座位時間を減らし、運動強度にかかわらず、わずかな時間でも身体を動かすことで死亡リスクを減らすことができる」と述べている。この研究結果は「BMJ」8月21日号に発表された。

Ekelund氏らは今回、40歳以上の成人を対象に、活動量計で計測した身体活動量および座位時間と全死亡率との関係を前向きに調べた8件のコホート研究データをメタ解析した。

これらの研究には計3万6,383人(平均年齢62.6歳、女性72.8%)が参加し、中央値で5.8年間追跡した。

追跡期間中に参加者の5.9%(2,149人)が死亡した。参加者を運動レベルで4つの群に分け、身体活動以外のさまざまな要因を調整して解析した結果、運動の強度や行う時間の長さにかかわらず、身体活動レベルが高いほど早期死亡リスクは有意に低下することが分かった。

また、全体的な身体活動レベルを米国人男性の平均レベルと同程度、あるいはスカンジナビア諸国の男女の平均レベルよりも約10~15%低い程度まで増やすと、死亡リスクの低下度は最大となることも明らかになった。

さらに、低強度の身体活動であれば最長で1日当たり約300分(約5時間)、中強度の身体活動であれば最長で1日当たり約24分で死亡リスクの低下は頭打ちになることが示された。

早期死亡リスクの差は、身体活動レベルが最も低い群(第1四分位群)と最も高い群(第4四分位群)の間で最大となり(約60~70%)、最も高い群と比べて、最も低い群では死亡例が約5倍だったことも報告された。

このほか、1日当たりの座位時間が9.5時間以上の人では早期死亡リスクの有意な上昇が認められたという。

Ekelund氏によると、これまでの研究でも、身体活動はその強度にかかわらず健康に有益であり、多くの人がそれを達成できる可能性が高いことが示されており、今回の研究結果もそのエビデンスの一つに加えられるという。

なお、低強度の身体活動には、ゆっくりとしたウォーキングや料理などの家事が挙げられる。一方、中強度の身体活動には早歩きや掃除機がけ、芝刈り機による芝生の手入れが、高強度の身体活動にはジョギングや重い荷物の運搬などが含まれる。

米国の身体活動ガイドラインでは、中強度の身体活動を週に150分以上、高強度の身体活動を週に75分以上行うことが推奨されている。しかし、健康維持に必要な身体活動の時間や強度は明らかになっていない。

今回の研究結果は、運動の強度や行う時間、総活動量に関する推奨事項を考える上で重要な情報を提供するものであり、Ekelund氏らは「これらの結果が意味するのは、“座る時間を減らし、より頻繁に身体を動かすべき”というシンプルなメッセージなのかもしれない」と述べている。(HealthDay News 2019年8月22日)

Copyright © 2019 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.bmj.com/content/366/bmj.l4570

構成/DIME編集部

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