
世界的に人気のスポーツ「クリケット」。2020年1月には南アフリカで開催される世界最高峰の戦い「U19クリケットワールドカップ」を控えているが、先日、U19日本チームの出場が決定した。クリケット自体、日本ではまだまだ知名度が低いものの、今後、注目が集まるかもしれない。
そこで今回は、一般社団法人日本クリケット協会の事務局長に、クリケットの面白さや「U19クリケットワールドカップ」観戦のポイントを聞いた。
U19日本チームが東京オリンピックへの出場決定!
2019年6月の第一週に、佐野市国際クリケット場にて開催された「ICC U19 クリケット W 杯東アジア太平洋予選」。サモアやフィジー、パプアニューギニア、バヌアツなどが参加し、日本が見事優勝を飾った。クリケット全世代を通し、日本初のワールドカップ出場が決定した。
クリケットは、英国、オーストラリア、インド、南アフリカ、西インド諸島などの英連邦諸国を中心に大人気の球技で、世界の競技人口はサッカーに次いで第2位といわれる。フェアプレーを重んじるスポーツであるため、紳士・淑女のスポーツといわれることがある。
その世界最高峰の大会が、4年に1度開催されるワールドカップ。10万人規模のスタジアムで戦う。テレビの累計視聴者数は2015年大会で15.6億人に上り、単独のスポーツイベントとしてはサッカーに次ぐ規模だそうだ。U19ワールドカップも前回の2018年大会は、10億人弱の累計視聴者数を数えた。
クリケットの基本ルール、どこまで知ってる?
クリケットは、一見、少し野球に似ているものの、ルールはまったく異なる。
チーム人数は11名で、攻撃と守備をそれぞれ1回ずつ行う。10アウトあるいは球数制限に達したら攻守交代となる。
攻撃側は「バッツマン」と呼ばれる2人の打者が組になり、グラウンド中央部の長さ約20mあるピッチと呼ばれる場所の両端に向かい合って立つ。10アウトになるまで一人は守備の投手(ボーラー)が投げるボールを打ち、二人で走ることで、「ラン」と呼ばれる得点を取っていく。
ボールを打つほうのバッツマン(ストライカー)がボールを打ち、守備がそのボールを拾っている間に、2人のバッツマンが互いの場所へ走ることで1ラン分の得点が加算される。
アウトは、ストライカーの後ろにある「ウィケット」という3本の棒にボールが当たったり、上に載っているベイルと呼ばれる添え木が落ちたりすることや、守備がノーバウンドで打球をキャッチすることなど、数種類がある。
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