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買収か?新領域か?ビール大手が注力する低迷する国内市場の打開策

2019.09.06

国内ビール市場は、高齢化や若者のビール離れによる低迷に加えて、利幅が小さい第3のビールの比率が上昇し、利益をあげにくい構造にある。そんなビール業界についてのマーケットレポートを三井住友DSアセットマネジメントが公開したので紹介しよう。

ビールの国内市場は少子高齢化などに伴って低迷

『ビール大手』の事業再構築に対する戦略に相違

ビールの国内市場は少子高齢化の影響などによる出荷数量の低迷に加えて、利幅が小さい第3のビールの比率の上昇や競争激化など厳しい収益環境にある。

こうした状況に対応するため、アサヒグループホールディングス、キリンホールディングス、サントリーホールディングスなどは、海外事業の拡大による収益基盤強化を狙って、ビール事業の大型買収を進めてきた。

ただ、ここにきてアサヒは海外ビール事業で大型買収を継続する一方、キリンは大型買収とは一線を画し、医薬を含む健康関連を重点分野に据えており、事業再構築に対する戦略の違いが明確になってきた。

アサヒは大型買収を発表

7月19日、アサヒはビール世界最大手、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)からオーストラリア事業を買い取ると発表した。

「日欧豪の3極でビール事業の基盤を構築する」との戦略にそった買収で、買収金額は1.2兆円と同社にとって過去最大規模となる。今回の買収で事業利益(国際会計基準)の半分を海外で稼ぐ体制の確立を目指す。

キリンはブラジルのビール子会社などを売却する一方、8月にファンケルに約1,300億円を投じて、資本業務提携を行なった。健康関連事業の拡大を目指す。

また、グループ再編で完全子会社にした協和発酵バイオを中核に遺伝子解析を活用し、食品や飲料、サービスを提供する戦略を掲げている。

『ビール大手』の更なる取り組みに期待

アサヒは海外のビール事業の拡大、キリンは医薬・健康事業を重点分野として、事業再構築を進める計画。

ただ両社が注力するビール、医薬とも大型合併が急速に進み、海外競合大手とは企業規模などでの差はなお大きい状況にある。『ビール大手』で更に踏み込んだ事業再構築への取り組みが期待される。

※個別銘柄に言及しているが、当該銘柄を推奨するものではない。

関連情報:https://www.smd-am.co.jp

構成/DIME編集部

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