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本当に「都会に住んでいる人は冷たい」のか?都市生活者と地方生活者、自己評価が低いのはどっち?

2019.09.05

“都会人”はあまり他者に関心を向けることなく一般的に“冷たい”印象があると思われているが本当にそうなのか。最新の研究では都会と地方で人々の“利他心”を検証する実験が行われていて興味深い。

都会人は“冷たい”のか

 もし道を歩いていて、宛先がきちんと書かれていて切手も貼られている封書が落ちていることに気づいたらどうするだろう。拾って近くの郵便ポストに投函するだろうか、それとも見なかったことにしてその場を過ぎ去るだろうか。

 封書を落として気づかないというのは実際に起こり得るハプニングだとは思うが、学術研究の分野ではこれが社会実験の目的で活用されている。

「ロストレター(lost letter)」と呼ばれる実験方法で、宛名が書かれ切手も貼られた手紙を街角にわざと落としておき、それを拾った人が、落とした人にかわって郵便ポストに投函するか否かを調査する実験だ。宛先に書かれた住所に手紙がいくつ届いたのかがカウントされ、手紙を落としたエリアの人々の持つ地域愛やコミュニティ志向が計測できるとされている。

PsyPost」より

 豪・ウェスタンオーストラリア大学の研究チームが2019年7月に「Evolutionary Psychological Science」で発表した研究では、このロストレター実験を西オーストラリア州の州都であるパースの20カ所のエリアと、同州の12の農村部で行っている。

 研究チームは都市部で300通、農村部で502通の封書を落とした。手紙には切手が貼られ、封印され、宛先が記されて、一目でわかるように表面を上にして路上に置かれた。また郵便配達員が発見して回収しないように、金曜日の夜に行われた(オーストラリアの郵便配達は土日休み)。

 落とされた手紙のおおよそ半数がポストに投函されて配達されたのだが、研究チームが分析をしてみたところ、その割合に地域差はないことが突き止められたのだ。少なくともロストレター実験においては都市部の住人も、農村部の住民もその“利他心”に差はないと結論づけられる研究結果となった。

 もちろん今回の実験は限定的なものではあるが、都会人が“冷たい”という安易な先入観もまた偏見ということかもしれない。

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