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空気清浄機、オーブン、食洗機、家電のプロに聞く長く使うために気をつけたいこと

2019.09.16

■阿部純子のトレンド探検隊

日本における「延長保証」事業の先駆的存在であるテックマークジャパンは創業25周年を迎えた。延長保証とはメーカー保証終了後も自然故障に対して、一定期間無償修理を提供するサービス。同社は延長保証制度の設計、運営を行い、2018年末までの延長保証の契約件数累計数は約1億4700万件、修理精査件数累計は約980万件に上り、対象は家電に限らず、自動車、住宅設備、介護福祉用品、AIスピーカーやドローンなど多岐に渡る。

テックマークジャパン オペレーション部クレームチームチーフの本多宏行さんは、自動車ディーラーのメカニックを経験した後、1999年に同社に入社し、延長保証の修理精査業務に携わっている。多種多様な家電製品の幅広い知識が必要となる「総合家電エンジニア」の資格を持ち、家電全般、給湯器や換気扇、温水洗浄便座などの住宅設備、パソコン、車など多岐に渡った製品に精通している。

家電のプロである本多さんによる「正しい家電の使い方」についてのセミナーが開催され、メンテナンスや故障の原因になる扱いなど、家電を長く快適に使えるノウハウを教えていただいた。

 

空気清浄機を正しく使うコツ

 

ほこりや花粉、ハウスダストが発生する環境でアレルゲンや有害物質を除去してくれる空気清浄機。掃除をあまりやらない一人暮らし世帯や、小さな子どもがいる、ペットを飼っている家庭で大活躍の家電だ。エアコンでは標準装備となりつつある自動掃除機能だが空清機には装備されていないため、定期的なメンテナンスの必要性がある。

 基本のメンテナンスがフィルター掃除。2週間に1回程度フィルターを掃除する。空清機には集塵フィルターと脱臭フィルター、加湿機能がある場合は加湿フィルターが付いている。多くメーカーの場合、前面パネルを外すとすぐに集塵フィルターが見えるが、掃除するときに注意したいのが、パネルを外した状態で自分に向いている側の面だけを掃除するということ。裏側を掃除してしまうと形崩れが起き、フィルターの性能が著しく低下してしまう。落としたり強く叩いたりすると変形の原因になるので、フィルターを扱う時は丁寧に。

 シーズンオフでしまうときは、必ず正しい状態で置いておくこと。重力が下側にかかる設計上、横にしてしまうと故障の原因となる。ほこりがかからないようビニールをかけて、湿気が少なく日の当たらない場所で保管する。紫外線は樹脂パネルを劣化させるので、太陽光や蛍光灯(LEDはOK)が当たるところは避ける。

除湿機能がついている空清機は給水タンクの手入れも必要。メンテナンスを行わないとカビが発生する原因に。また、タンクに入れる水はできる限り水道水で。消毒など管理された水道水は身体にも安全で雑菌が繁殖しにくい。ミネラルウォーター、浄水器を通した水を使う場合は、毎回タンクを洗浄する必要がある。

オーブンレンジを正しく使うコツ

 共働き世帯が増えた昨今、中食の温め、時短料理に欠かせないのがオーブンレンジ。各メーカーからゆでる、炒める、焼く、煮るが1台でできる商品、音声操作が可能な商品など多機能なオーブンレンジが発売されている。近年人気なのが、蒸気を使って調理するスチームオーブンレンジ。塩分や脂分をカットしてヘルシー料理も手軽にできる。スチームタイプのオーブンレンジにも給水タンクがあるので、空清機と同様に水道水を使うようにする。

 スチームを使うタイプは、通常のオーブンレンジや電子レンジと異なり、加熱された水蒸気が外部に漏れないため密閉性を向上させており、ドアのスプリングが強くなっている。そのためドアを閉める途中で手を離すと勢いよく閉まり、本体に振動を与えてしまう。電子機器は衝撃、振動がご法度なので、手を添えてやさしく閉めることを心掛ける(※最新のタイプはソフトダンパー装備で手を離してもそっと閉まるタイプもある)。

 今のオーブンレンジはグリル皿が上中下段に配置できる構造も多い。庫内には電波を弾くための絶縁塗料が塗布されており、グリル皿を出し入れする際に雑に扱うと、庫内に傷がつき、繰り返すうちに塗装が剥がれる可能性も。塗装の下にある地金が露出すると、アルミホイルを置いた状態と同じようになり、庫内でスパークし、飛び散った火花が食材に引火する危険性もある。

 本多さんが担当した事例では、調理の途中で大きな音と共にオーブンレンジのドアのガラスが砕けたというものがあった。自然故障なのかを調査したところ、食材の付着によるものと判明した。食材が残ってしまうと炭化していき、炭化したものが蓄積した結果、加熱で弾けてその勢いでガラスが割れてしまったという。面倒でおろそかになりがちだが、調理後の庫内の拭き掃除はマメに行うこと。

食器洗い乾燥機を正しく使うコツ

 場所を取らないコンパクトサイズの製品も増えて、共働きや高齢者の世帯におすすめなのが食器洗い乾燥機だが、使うたびに必ず行う手入れが残菜フィルターの清掃。残菜をそのままにしておくと汚れた水を排水できなくなり、泡が庫内いっぱいに広がり動作が止まらず故障の原因となる。ただし洗浄終了直後は高温のため、残菜フィルターの掃除は終了してから30分以降に行う。また、できれば庫内の清掃も毎回行う。庫内洗浄機能付きのタイプもあるが、洗浄を終えた後に汚れや残菜がないか目視で確かめると良い。

ドアパッキンも汚れると水漏れの恐れがあるので2週間に1回程度を目安にお手入れする。汚れを取りながら変形はないかも確認。変形してしまった場合はメーカーに交換を依頼する。

 気をつけたいのが食器の入れ過ぎ。各メーカーは食器の種別ごとに置く場所を指定しており、その量を超えると洗浄性能が落ちる。ドアを無理やり閉めなければいけない状態は入れ過ぎで、汚れが落ちにくくなるだけでなく、故障や水漏れの原因にもなるので注意すること。

 洗剤は食器洗い機専用のものを使う。それ以外の洗剤では、泡が立ちすぎて消えない状態になり、洗浄が終わっていないと機械が判断してしまい、センサーやポンプが稼働し続け、故障を早める可能性も。また、洗浄力が高いといわれる塩の成分が入っている洗剤も出ているが、メーカーによっては対応していない機器もあるので必ず確認して使うこと。

【AJの読み】いかにいい加減な使い方をしていたのかということを実感

 本多さんのお話をお聞きして、自分がいかに家電をいい加減に使っていたかということに気づかされた。ちなみに先出のオーブンレンジの画像は15年間使った我が家のもので、もはや掃除をする気にもなれず、ほとんどダークマターと化している。故障しなかったのが奇跡的だが、この度御役御免でスチームオーブンレンジを購入。今度はしっかりとお手入れすると誓った。

 日ごろからすごく気になっていたことを本多さんにお聞きした。「自動掃除機能付きのエアコンはホントに掃除をしなくてもいいの?」。

「5年に1回、10年に1回の手入れで大丈夫と謳っているメーカーもあるが、自動清掃機能にまかせっきりではなくサポートもすべき。掃除ロボット付きであっても24時間フル稼働した場合は、2週間に1回、帰宅後や休日に動かす程度なら1か月に1回のフィルター掃除がおすすめ。フィルター掃除をしないとほこりが蓄積されて、掃除ロボットでも取り切れなくなる場合もある」(本多さん)

 ええっ~!?購入して4年以上経っているが一度も掃除したことがない!息子の部屋のエアコンからときどき変なニオイがするので、こっそりエアコンを観察したところ、フィルター以前にカビがびっしりついてるじゃないか~!?ギャー!

文/阿部 純子

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