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夏バテ気味の体調が続いている人に!運動疲労の早期改善に役立つ「温冷交代浴」のススメ

2019.09.04

温かいお湯と冷たい水により身体へ交互に刺激を与えることで、自律神経を整え、血行促進や美肌効果が期待できるとされている温冷交代浴。

このたび、パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社は、福岡教育大学 保健体育ユニット 片平 誠人教授と共同で、複数の吐出口を有し全身同時に浴びるシャワー(全身シャワー)による温冷交代浴(交代浴)(※1)が、運動後の身体的疲労回復に及ぼす効果を検証。

その結果、一般的なハンドシャワーによる身体洗浄(以下:ハンドシャワー浴)や全身シャワーによる温水浴に比べて、身体的な疲労のケア、身体のコンディショニング手法としてより有効であることが確認された。

なお、今回の研究成果は2019年9月19日~21日につくば国際会議場で開催される第74回日本体力医学会大会にて発表される予定だ。

■背景

健常者、障がいのある方を問わず、スポーツ・運動への意識が高まっている中、交代浴は運動・トレーニング後の疲労回復手段として特に競技スポーツの現場で認知・利用されている。

交代浴は通常、2つの浴槽を必要とするため湯はりなどの準備に手間がかかる、浴槽に入るたびに湯水の温度が変動するなどの問題がある。

また、多人数で使用する際には衛生的配慮が必要であったり、浴槽入浴が困難な障がいのある方の運動・トレーニング後の疲労回復手段として使えないといった問題もある。

したがって、全身シャワーによる交代浴が、浴槽を用いた交代浴と同様に疲労回復効果を得ることができれば、効果的かつより手軽に交代浴が実施できると考えられるため、その検証を福岡教育大学と共同で実施し、有効性を確認することとした。

■結果

総合的にみて、全身シャワーによる交代浴を運動後に実施した場合、全身シャワーによる温水浴やハンドシャワー浴と比較し、入浴以降の筋硬度(※2)の低下や柔軟性の改善の経過において良好な結果が得られ、運動後の身体的疲労をより早期に回復させる効果が期待できることがわかった。

また、全身シャワーによる交代浴は、全身シャワーによる温水浴に比べて「のぼせ感」等の不快感が少なく、快適に入浴できることも確認できた。

※1:温かいお湯を浴びる温水浴と、冷水を浴びる冷水浴を交互に行う方法。
※2:筋肉の硬さ。筋肉の緊張度や疲労度を示す指標として広く用いられている。

■方法

対象:大学陸上競技部に所属する男子学生8名(平均年齢 20.3歳)
方法:陸上競技部の日常トレーニング(運動)を実施し、ハンドシャワーによる40℃の湯での5分間の身体洗浄後、全身シャワーによる温水浴もしくは交代浴を実施。対照条件として、一般的なハンドシャワーにより、40℃の湯での身体洗浄のみ(10分)を実施。

条件:(1)全身シャワーによる温水浴:身体に当たる湯温38~42℃(身体部位により異なる)、入浴時間16分

(2)全身シャワーによる交代浴:身体に当たる湯温38~42℃、水温16.4~16.8℃で、温水浴3分・冷水浴1分を 交互に4回繰り返す(計16分)

上記(1)(2)のいずれか1条件を実施、2週間以上のインターバルを設けもう一方の条件を実施。どの対象者がどちらの条件を先に実施するかはランダムに選定。(1)(2)及び対照条件は別日のほぼ同時刻に実施

<評価項目>
1. 力を抜いた状態での下肢の筋硬度(※2)を筋硬度計で測定
2. 大腿部後面の筋肉の柔軟性を下肢伸展拳上(SLR)(※3)テストにより計測
3. 快適感などに関する主観評価を対象者へのアンケートで調査

※3:仰向けに寝た状態で、膝を伸ばしたまま股関節を曲げ、足を上方に向けて最大にあげられる角度(下図参照)

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