
働き方改革やテレワークの推進で、在宅勤務などのリモートワークは当たり前になってきた。しかし、そのリモートワークでは、一つ、健康面での大きな課題がアンケート調査で浮き彫りになった。その課題解決策を探る。
リモートワークで「運動量が減った」が約8割
「リモートワークを当たり前にする」をミッションに掲げ、オンラインアシスタントサービスなどを手掛ける株式会社キャスターは、現在700名以上で全社的にリモートワークを行っている。
キャスターが2019年7月、自社で働くメンバーを対象に実施した「リモートワークによる働き方と生活の変化に関する意識調査」の結果のうち、次のような特徴的な結果が見られた。
1.今の働き方になって、仕事面で変わったことはなんですか?
・仕事の作業スピードが早くなった 57.9%
・不明点を相談するタイミングが早くなった 58.3%
・勤務(残業)時間が減った 50.9%
・まずやってみる・自ら動く体質になった 59.7%
2.今の働き方になって、生活面で変わったことはなんですか?
・運動量が減った 82.3%
・服を買う頻度が減った 60.1%
・新しいことにチャレンジするようになった 48.1%
3.リモートワークを始める前と比較し、家族との関係に変化はありますか?
・とても良くなった、やや良くなった 47.4%
・やや悪くなった、とても悪くなった 1.5%
仕事面、家族との関係面ではおおむね好調の回答が出ているようだが、生活面においては、「運動量が減った」が8割以上のメンバーが感じていることは気になるところだ。
運動量が減ることに対する会社独自の施策
運動量が減るという課題に対し、キャスターは、独自に対策となる取り組みを実施しているという。例えば、在宅勤務でも健康でいるための情報をシェアする「リモートヘルスケア部」を立ち上げたり、オンラインフィットネスを試験的に導入したりしているそうだ。詳細をキャスターの担当者に聞いた。
●リモートヘルスケア部
「キャスターには、メンバーが部署を超えてコミュニケーションを取れるようにすることを目的とした、現在30以上の部活があり、その一つにリモートヘルスケア部があります。
リモートヘルスケア部には、長時間座りっぱなしになりがちなリモートワークにより、肩こりや腰痛、運動不足などの悩みを抱えているメンバーや、自宅でできる健康管理に興味のあるメンバーが所属しています」
【活動内容】
・健康にまつわる情報交換をチャットで行う。
・チャットルームに毎日、15時過ぎ頃に自動投稿されるオススメのストレッチやヨガ動画を見て、各自ストレッチやヨガをする。
・上記の投稿へのコメントや動画の内容についてチャットでおしゃべりしたりして、息抜きをする。
など
「毎日、10分弱の動画が紹介されることで、各自の都合の良いタイミングでちょっと体を動かそう、と思うきっかけになりますし、ちょっとしたチャットで気持ちもリフレッシュできています」
●オンラインフィットネス
「リモートワークで起こりがちな運動不足解消のため、オンラインフィットネスを試験的に導入しています。
トレーナーの方がオンラインで簡単な筋トレやストレッチを実際にやってみせてくれながら指導してくれます。いわゆる、ジムのオンラインバージョンです。もちろんジムのように、ポーズを調整してもらったりすることはできませんが、口頭でわかりやすくポーズを説明してくれます。途中入場・途中退出もOKなので、業務の状況に合わせて気軽に参加できます。そして、オンラインなので、前後は場所を移動する必要もありません。
その人が普段、どれだけ運動しているかにより、感じ方に差があると思いますが、普段運動しない私にとっては、結構各ポーズが効いているなという感じを受け、オンラインとはいえ、しっかりトレーニングできています」
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