
IT企業のアステリア株式会社は、毎年最高気温予想が35度以上の猛暑日は無理な出勤を強いずに自宅等でのテレワークを推奨する「猛暑テレワーク」を実施している。今年の実施状況はどうだったのだろうか。
猛暑テレワークとは?
アステリアは、東日本大震災を機に、国内全従業員がいつでもテレワークが可能な勤務形態を導入している。特に、「猛暑テレワーク」、「台風テレワーク」、「ふるさと帰省テレワーク」など、出勤を強いないさまざまなテレワークを通じ、生産性のより一層の向上と柔軟な働き方を推進している会社だ。
中でも猛暑テレワークは、拠点のある東京・大阪の最高気温予想が35度以上の猛暑日は、無理な出勤を強いずに自宅等でのテレワークを推奨する制度。
同社が開発した「Platio」という「猛暑テレワーク支援アプリ」により、猛暑日予報が社員に通知され、社員から会社への連絡を行う。
テレワークは自宅だけでなく、都内約100箇所のワークスペースでも行える。
今年の猛暑テレワークの実施状況
今年は猛暑日が続き、東京でも最高気温35度以上の予報がされた日もあった。今年の実施状況はどうだったのか。
アステリアで広報を担当している長沼史宏さんは次のように話す。
「営業日中、都内の猛暑日予報で35度以上の日は5回でした。今年の猛暑は短い反面、厳しかったので、猛暑テレワーク推奨日は多くの社員がテレワークを取得しました。東京のオフィスには70名ほどが在籍しているのですが、多いときには半分近い社員がテレワーク勤務をしました。
また特に暑いときは、それに見合った服装を、ということで、男性社員には短パンなどの軽装も推奨。女性社員にもノースリーブなどを呼びかけ、体温調整をしやすい服装での出社を促すということも、今年から実施しました」
猛暑テレワークに対する社員からの声
猛暑テレワークは、社員からどのように受け取られているのだろうか? これまで挙がった社員からの声を長沼さんに聞いた。
「猛暑テレワークでテレワークを実施した社員からは、『汗をかいて出勤することがないので、エネルギーを仕事に集中できる』『時と場合によるが、テレワークのほうが一つのことに集中できる』『ゲリラ豪雨などが来ても、外に干している洗濯物をすぐに取り込める』などの声が挙がっています。
また女性社員の場合、『化粧をしなくてよい』という声が多いです。暑いので会社に来ると化粧も崩れるという夏特有の悩みもありますが、テレワークであれば化粧も服装も気を使わなくて良いので助かるという感想も多いです」