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ヘルシーな「肉の代替品」は健康にも地球環境にも優しい、米バード大学研究

2019.08.31

健康的な「肉の代替品」は地球環境にも優しい、米研究

肉を豆腐やそば粉、野菜などに置き換える食事は、十分な栄養が取れるだけではなく、地球環境にも優しい可能性があることが、米バード大学で都市環境学を専門とするGidon Eshel氏らの研究から明らかになった。研究結果の詳細は「Scientific Reports」8月8日オンライン版に発表された。

これまで数多くの研究で、ベジタリアン食が広がると家畜を飼うために必要な土地が縮小され、公害やエネルギー使用量が減り、地球温暖化の一因である温室効果ガスの排出量の削減につながるとの報告がある。

しかし、依然として「肉」は重要な栄養源となっていることから、Eshel氏らは「肉を植物性食品に置き換えることが環境に良いだけでなく、栄養面でも肉の代わりになることを明示する必要があった」と説明している。

Eshel氏らは今回、コンピュータモデルを用いて、米国の典型的な食事に含まれる肉の全て、あるいはその一部を植物性食品に置き換えた場合の影響について検討した。

検討した食事パターンはそれぞれ野菜、果物、マメ類、ナッツ類、全粒穀物からランダムに選ばれた35種類の植物性食品で構成されたものだった。

特に大豆、そば粉、アスパラガス、ピーマン、カボチャは重要な食品として位置付けられ、食事から摂取されるタンパク質の平均で3分の1が大豆とそば粉によるもので占められていた。

また、Eshel氏らは、これまでに発表されている研究データに基づき、それぞれの食事パターンを構成する食品の生産に必要な農耕地の広さや温室効果ガスの排出量、水や公害の原因となる窒素肥料の必要量を推定した。

その結果、全ての米国人が肉の代わりに植物性食品を摂取すれば、牧草地の必要性はなくなり、農耕地や窒素肥料の必要量、さらに温室効果ガスの排出量が35~50%削減できると推定された。一方、水の消費量は15%増加すると推定されたという。

Eshel氏らによると、米国の温室効果ガス排出量のうち食肉生産によるものが占める割合はわずかであるため、米国民がハンバーガーの代わりに大豆を食べることで削減できる温室効果ガスの排出量は約5%にとどまる。

その代わり、肉を植物性食品に置き換えれば、家畜に餌を与えるために必要な広大な農耕地や窒素肥料を大幅に削減できる可能性があるという。

さらに、同氏は「肉の代替品を中心とした食事は、健康面でも典型的な米国人の食事よりもはるかに優れていることが、科学的にも明確に示されている」としている。

しかし、肉を取らない食事への切り替えは現実的だろうか? 米国農務省のデータによると、米国では2015年の1年間に、牛肉だけでも250億ポンド(約1134万トン)もの食肉が消費されていた。

そのため、Eshel氏は「このような置き換えの実現は、そう簡単ではないと認識している」と述べている。

一方、この研究には関与していない米国栄養士会(Academy of Nutrition and Dietetics)のスポークスパーソンを務めるVandana Sheth氏は、コストや調理時間、おいしさなどの面から、肉を植物性食品で置き換えることは難しいと感じる人も多いだろうと指摘。

「健康的な肉の代替品でも十分な栄養を取り、食事を楽しむことはできるが、バランスの取れた食事にするためには知識や計画性が必要だ」と付け加えている。

また、Sheth氏は、皿の半分を野菜、4分の1を豆類や豆腐などのたんぱく質、残る4分の1を全粒穀物とする食事が望ましいが、「食事内容は急激に変える必要はない。

例えば、月曜日は肉を食べない日にするなど、徐々に肉を減らしていくと良い」と助言している。(HealthDay News 2019年8月8日)

Copyright © 2019 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.nature.com/articles/s41598-019-46590-1

構成/DIME編集部

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