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故人とコミュニケーションできる!?ユニークな次世代型スマート仏壇「コハコ」

2019.08.30

■阿部純子のトレンド探検隊

現代の暮らしにあった“対話型インターフェース”仏壇

 生活様式の変化に伴い、仏壇を置く仏間を設ける家庭も少なくなり、大きさ、デザインが現在の住宅事情に合わない仏壇は置き場所に悩んでしまう。仏壇を置かないという選択も多いのが現状で、先祖や故人をしのぶ習慣が希薄になりつつある。

 そんな現代の暮らしに合わせ、どこにでも置けてどんなインテリアにもフィットする仏壇を、というコンセプトで開発されたのが“対話型インターフェース”仏壇「コハコ」 だ。

遺影、位牌、おりん、お線香の機能を内蔵している「コハコ」は、幅200mm×奥行200mm×高さ280mmと電気ポットほどの大きさで、家電のようなシンプル外観ゆえ、どんな部屋にも合うデザインだ。 

大きな特徴は故人とコミュニケーションができるということ。仏前の前に立つとセンサーにより起動、「おとうさん」「おじいちゃん」など故人に呼びかけると、センシング技術により呼びかけた人の顔と音声を認識してモニターに遺影が現れる。

前面にあるLEDセンサーをタッチするとおりんが鳴って、上部のアロマディフューザーからお線香の代わりとしてアロマが出る。仏前で手を合わせるとモーションセンサーが反応し、画像が変化。仏前から離れるとセンサーにより自動でオフする。

後部に収納されている位牌はUSBメモリを兼ねていて、生前の写真や映像など、故人に関わる画像データを仏壇内に保管しておくことができる。呼びかけで現れる画像や映像も位牌のUSBメモリから選んで表示。位牌は6柱まで入る。

また、終活として生前に本人が子供や孫に遺しておいた映像を位牌のUSBメモリに保管すれば、誕生日や入学式といった故人が設定した日時に合わせて通知音が鳴り、相手が仏前に立つと自動的にメッセージを再生することもできる。

「コハコ」はデジタルデザインを手掛けるBIRDMANと、映像クリエーションに実績を持つ二番工房がプロジェクトメンバーとなり、1年後の販売を目指している。

仏具店の監修のもと、御本尊をディスプレイに表示したり、過去帳の記録も考慮するなど仏壇としての要件も加味しつつ、仏壇の伝統とテクノロジーを組み合わせた新しいコミュニケーションツールとして企画進行中。価格は現在のところ未定。

 AJの読み】新しい仏壇のカタチとして期待したい

 つい先日、母の入院により空き家となった実家の生前整理を行った。仏前で手を合わせる、語りかけるなど、故人をしのぶ気持ちはありつつも、母の家に置かれていた仏壇の大きさとデザインはネックで、自宅に仏壇を置くのは無理と判断。仏壇は処理し、位牌のみ自宅に持ち帰った。小さなタイプの仏壇を探していたタイミングで「第5回エンディング産業展」に展示されていた「コハコ」の実物を見ることができ、非常に興味を持った。

 家電のようなデザインなので洋室に置いても違和感がない。センシング技術で仏壇が反応し画像が映し出され変化することで、故人とコミュニケーションをしている感覚は従来の仏壇よりもリアルな気がする。音声で再生するおりんや、ニオイや火が気になるお線香がアロマで代替できる点も、現代の住宅事情にマッチしている。

 仏壇は1000年以上続く歴史があり、従来の仏壇のイメージが強い人には違和感があるかもしれない。が、実際のライフスタイルの中で考えると、本当に欲しい機能が入っている新しい仏壇として、コンセプトや仕様は高く評価できる。現在は企画が進行中とのことで、発売までに機能がさらに充実するのか、価格面はどうなるのかなど注目していきたい。 

文/阿部 純子

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