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消費増税による家計への影響はどれくらいあるのか?

2019.08.25

2019年10月から始まる消費税10%。増税する前に必要なものを買い込んでおこうと思っていたり、あるいは既に購入していたりする人も少なくないだろうが、実際のところ、どれくらい「増税前の商品購入意向」はあるものなのだろうか?

そこで今回、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」による20代~70代の男女計1,200名を対象にした消費税増税に関する意識調査の結果が発表されたので、紹介していきたい。

約3人に1人(計32.5%)が、増税前に何かを「購入した・購入予定」

各世帯で、増税前に何か購入した、もしくは購入する予定があるかどうかを尋ねる調査が行われたところ、「既に購入した・購入を決めている」「購入すると思う」と回答した人は32.5%だった。

約3人に1人は、10月の増税のタイミングに向けて、計画的な買い物準備を始めていることが伺える。

さらに、エリア別の回答結果のランキングを見ると、「既に購入した・購入を決めている」「購入すると思う」と答えた人の割合が最も多いエリアは「近畿」と「九州沖縄」で37.3%、最下位の8位は「関東」で26.7%と、約10%の差が見られた。

東西に分けて見ると、東日本平均が30.5%、西日本平均は34.5%となり、現状の増税対策意識は「西高東低」傾向にあるといえそうだ。

税率が8%据え置きの軽減税率対象品目「食料品」も、3割近くが駆け込み購入

増税前に購入した、または購入する予定のものは、1位「ティッシュペーパーやトイレットペーパーなどの日用品」で37.4%、2位「ミネラルウォーターやお米などの食料品」で27.9%、3位「シャンプーなど化粧品」で25.1%と、上位は食料品・消耗品類が占める結果となった。

10月以降も、税率が8%と据え置きとなる「軽減税率」の対象品目とされている「食料品(*) 」が上位にランクインしていることから、まだ対象品目が浸透していないことが明らかになった。

4位には、「衣類や靴などの被服類」と「テレビなどの黒物家電やスマートフォン」が同時に並ぶ結果(共に23.3%)に。

今回は“秋”の増税ということで、冬に向けて、アウターやブーツなどの購入時期を前倒す人が出てくることが予想される。また、世界的なスポーツイベントが控えていることから、スポーツ観戦のための家電購買意欲も高まっていると言えそうだ。

(*)「食料品」のうち、「酒類・外食」は軽減税率の対象外

「軽減税率」の対象商品を知っている人は、3割にも満たず(27.1%)

次に、今回の増税に関する理解度について尋ねる調査が行われたところ、「消費税が10月に増税することを知っている」と答えた人は全体の8割以上(81.8%)だった。

一方、「一部の商品に適用される「軽減税率制度」が始まることを知っている」と答えた人は約6割(60.7%)、さらに、「「軽減税率制度」の対象になる商品はどんなものか知っている」と答えた人に関しては、3割にも満たない数字(27.1%)となった。

また、今回の増税に対してどのように感じるかを尋ねる調査が行われると、7割以上(75.0%)の人が今回の増税に対して「不安」と回答していた。

9割以上(計92.7%)の人が今回の増税による「家計への影響はある」と回答

今回の増税による家計への影響について尋ねる調査が行われると、9割以上(92.7%)が「家計への影響はある」と回答した。影響を受けると感じている具体的な支出項目においては、1位に「食料」(74.1%)がランクイン。

酒類や外食を除く「食料」の税率が8%に据え置きとなる軽減税率制度に対する理解が進んでいない現状が見てとれる。

また、半数以上が、「生活日用品」(66.8%)、「光熱/水道」(51.6%)を挙げ、日常生活における必要最低限の支出となる“生活費”への影響を懸念していることが明らかに。

今回の増税では、クレジットカードや電子マネーなど現金以外で支払えば、5%または2%のポイントが還元される「キャッシュレス・消費者還元事業」が2020年6月までの期間、実施される。

そこで、本事業について知っていたかを尋ねる調査が行われたところ、約3人に1人(36.7%)は「知らなかった」と回答した。また、本事業の実施を受けての今後のキャッシュレス決済の利用意向について尋ねる調査が行われると、8割以上の人(計85.1%)がキャッシュレス決済を「利用したい」と回答し、知る前と比較すると、1割以上利用意向が増える結果となった。

増税に向けて、ファイナンシャルプランナーからのアドバイス

今年の10月に予定されている消費税増税では、「軽減税率」が導入されます。しかし、今回の増税に関する理解度を問う設問において、「軽減税率」の対象商品について理解している人は3割未満という結果が出たように、本制度についてあまり理解が進んでいないようです。

増税前に使用期限の短いものを大量に買い溜めして、使い切れずに廃棄するなど、不要不急の買い物で損をしてしまうこともあります。

逆に、宝石や高級時計、化粧品など、長く使えて価格が安定したものがおすすめです。また例年10月は、白物家電の新モデル発売時期と重なる場合があるため、増税前にあたる7~9月は、旧モデルを安く購入できることもあるでしょう。

今回10月以降には現金以外のクレジットカードや電子マネー、QRコード決済などのキャッシュレス決済を利用することで、ポイントが還元される制度もスタートします。制度を正しく理解するとともに、新たに始まる制度も有効に利用をしながら、増税に備えましょう。

ファイナンシャルプランナー
風呂内亜矢氏
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー。家計管理術や共通ポイントに詳しく、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く活躍中。著書に「ほったらかしでもなぜか貯まる!」(主婦の友社)、「その節約はキケンです」(祥伝社)ほか。

【調査概要】
標題:2019年「消費税増税」に関する意識調査
調査主体:楽天市場
調査期間:2019年6月25日(火)
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国8地方区分在住の20代~70代男女計1,200名(20代=200名、30代=200名、40代=200名、
50代=200名、60代=200名、70代=200名各世代及び各エリア毎に男女均等)
調査機関:楽天インサイト

出典元:楽天株式会社

構成/こじへい

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